読者の声 : 2000.4.8号 (1/3)

励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。

他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。
原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。
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この色は皆さんの声 (お返事なし)

The Different Story of iMac − iMacが示すもの【iMac】
  99.10.15 掲載


 <石原さん> 【今までで最高に面白かった】
        「かなりおもしろい」99.10.19

はっきりいって、今までで最高に面白かったです。話題自体は確かに話のターゲットに会わせて「代替品」の議論をしているオーソドックスな話なのですが、その中で携帯を会わせて70%と言う話が非常に光っていますね。

# ただ、ネット利用率が14%、携帯の普及率が40%と言う数字をみた
#覚えがあるので、ちょっと70%までは達していないような気がします。

もし、70%で成熟市場とかセオリーを勉強する本があったら教えてください。
ではでは。次作も期待しています。


【お返事】

>はっきりいって、今までで最高に面白かったです。

ありがとうございます。
素直に嬉しいです。

># ただ、ネット利用率が14%、携帯の普及率が40%と言う数字をみた
>#覚えがあるので、ちょっと70%までは達していないような気がします。

あ、ごめんなさい。
携帯と PHS の普及率は、有効人口を母数をしています (具体的には、15才から60才までの男女です) ので、それだけで60%近く行ってしまいます

>もし、70%で成熟市場とかセオリーを勉強する本があったら教えてください。

オーソドックスなところではコトラーの「マーケティング・マネジメント」がいい本です。分厚いですが、スラスラと読めてしまいます。私のお手本でもあります。

 <しょうりさん> 【プロモーションと流通の勝利】
        「かなりおもしろい」99.10.19

確かにiMacは当たりましたね。個人的にはプロモーションの勝利だったのではないでしょうか。
マスメディアへのタイアップや写真掲載などを出した回数では、一パソコンとしては過去最大の展開規模ではなかったでしょうか。特に個人ユーザーをターゲットとして。
そのため、はじめてのパソコンとして購買した若い人が多かったと思います。大学生協でも売っておりました。

また、今回は販売網の整備を再設計し直したことも戦略として評価できるのではないでしょうか。
ただ単に売ってもらえる電化系販売店を増やすのではなく、iMacを売るのにふさわしいイメージにあったお店を一定のマージン、共通の販売価格で一から作り上げたようですね(完全な独禁法違反でしょうけど)。

また、最後に書かれた「パソコンの終焉」。いい表現ですね。
iMacのユーザーはパソコンと思って利用しているのでしょうか。もちろん、ビジネスユーズはありますが、圧倒的には個人ユーザーが購買していると思います。デジカメで撮ったのを整理したり、年賀状を作ったり、メールしたりする個人ユーズでの便利なファッション性豊かなマシーンとして家の部屋にあるのではないでしょうか。机やイスなどの関連商品が売られているのも特徴ですよね。


【お返事】

>確かにiMacは当たりましたね。個人的にはプロモーションの
>勝利だったのではないでしょうか。

はいそうです。
でも、ちょっと補足をします。
というのは、同じプロモーションを別なパソコン、例えば、弁当箱スタイルのマックやウィンドウズに実施したら、効果があったかというとここまでの水準にはならなかっただろうと思うからです。

逆に、iMac で他のパソコンと同じプロモーションをやっていたら、ここまで大ヒットにはならなくても、そこそこ売れただろうと思っています。実際、アップルの総出荷台数のうちの60%が iMac ですが、それが、45-50%程度になったかな、という感じです。

>また、今回は販売網の整備を再設計し直したことも戦略とし
>て評価できるのではないでしょうか。

これは同感です。
イメージという観点で言えば、必ずしも従来とは大きく違ってはいませんでしたが (ピックカメラやソフマップでも売っていた)、長く売り続けることができるための価格統制と、品切れになったというニュース性が演出できました。
確か、最初の週は一気に品切れになり、「人気抜群」と新聞などで騒がれましたが、実際は数100台の出荷しかなかったようです。

一般的に、品切れは稚拙なマーケティングのひとつだと常々私は言っていますが、こと iMac に関しては、フォロワー (後から来る人々) が iMac の主要顧客のひとつだったので、最初に潤沢に商品があったとしても関係ない人たちでしたから、結果的に問題がなかったのでした。ちなみに、最初に買う人たちはマックファンですが、彼らはいつのものこと、とあきらめていました (笑)

>また、最後に書かれた「パソコンの終焉」。いい表現ですね。

ありがとうございます。
ちょっと挑戦的でしたが、けんかを売るつもりはありませんでした (^^;

>iMacのユーザーはパソコンと思って利用しているのでしょうか。

ご指摘のように、iMac ユーザーのほとんどがプライベートユースです。一部、唯一お尻がきれいなパソコンとして企業の受付などで使用されましたが、台数的にはたかが知れています。

また、少なくとも、会社のパソコンとはまったく別物という感覚で iMac を見ています。
そういう意味では、iMac はパソコンではないです (こう見ると、それって、いい表現ですね)

 <末若さん> 【やっぱり世の中iモードなんでしょうか?】
        「かなりおもしろい」99.10.16

1ヶ月前から購読していますが、1番面白かったです。ちょうど私もマーケティングの理論を勉強していたとこだったので「iMAC」が売れた理由はナルホドと関心することしきりです。
マーケティング理論でいう所の「二次元的品質」と呼ばれるものがこれからは追求されるのですね。ところで、私は最近「ブラウザ・ボード」を買いました。あれはとっても良いです。お手軽にインターネットもできるし電車でメールも見れるし、容量の少ないiモードより絶対お勧め!!と、私は思っているのですがやっぱり世の中「iモードなんでしょうか?」


【お返事】

>マーケティング理論でいう所の「二次元的品質」と呼ばれるものが
>これからは追求されるのですね。

そのとおりです。
今までパソコンというものが世の中に出て以来、約25年間で初めての出来事です。
それだけに、かなり注目すべき現象だと考えています。

>やっぱり世の中「iモードなんでしょうか?」

一説によると、iモードの成長に従って、ポケットボード (ブラウザボードも含みます) は減少しているそうです。私などもキーボードがない携帯電話よりポケットボードの方が数段使いやすいと思うのですが、ケーブルをつなげる手間や大きさが敬遠されているようです。


【末若さんからのお返事】

 私は「iMACが示すもの」という章が一番興味深かったです。私(一般消費者)にとって パソコンは「今が買いでしょ」とまでは言わないにしても、これからもっと浸透していく ツールだと思っていました。でも、「パソコンが一つの終焉を迎え成熟期に入った」という くだりは、うーん、ナルホドとうなってしまいました。  確かに、私自身にしてもメールは毎日見るけどインターネットは 毎日やらないし、「電車のなかでメールが書けたらなあ」と思いブラウザボード買ったし、 (私の通勤は田舎電車でsize=2>単線ではないけれどすごくトロイ!だからとっても暇なのです。) 結構、私もパソコン離れをしているな、と思います。

 私の可愛いもの好きの友達は以前はパソコンなんか欲しがっていなかったのにiMACが出て、 パソコン欲しい、と言い出したんです。勿論動機はデザインの可愛さです。彼女の場合は 結局、冷静に考えiモードを買ったんですけどね。 しかし、デザインだけで20万弱の買い物をしようとする彼女もすごいけれど、欲しいと思わせる パソコンはもっとすごい!!と思ってしまいます。   確かにあのデザインは可愛いです。一人暮らしのフローリングの部屋なんかには最高に 似合いそう。色数も揃っているのでこのみにや内装(カーテン、家具)にもあわせられるし。 若者にとってはインテリアの一つになりうるのだと思います。そうは言っても、パソコンの価格は 高いですよね。携帯電話は買えてもパソコンは気軽にはかえませんよね。  だから、今はiモードなんです。とにかくiモードの普及はすごいですね。 実際に売上数量分からないので、私の周りにおいての心理的統計だと「みーんな」もってるんです。(笑)  でも、ショートメールをやりとりしている人にきくと「文字の打ち込みが一苦労、もしくは面倒くさい」 とこぼしています。だからiモードの時代もすぐに終るようなきがします。iモードに不満をもっている人たちが 次に興味をもつのがポケットボードです。しかも女性向けに可愛いのとビジネスマン向けに渋い(プラスのほう) のと両方作っていますしね。もう少し小さくなるといいんですけどね。携帯とポケボーを毎日持ち歩くのは 大変ですしね。

 私はブラウザボードを買いましたが、あまり納得して買ったものではありません。例えば、キーが滑って打ちづらい とかあんまり字を知らなかったり、などなど。もちろんデザインもあんまり「かっこいい」とか「かわいい」 とか呼べるものでもありません。はっきり言って妥協して買いました。まだまだこれから改良していって欲しいと思います。

 話はiモードに戻りますが、持っているひとは「面倒くさい」といいます。いろいろ機能を つけると、複雑になってくるのでまた簡略化される必要があるのでしょう、でも電話はあれ以上コンパクトに できるのでしょうか?iモードを持っている人たちがボタン一つでメールを送受信できることを当り前だと 思い、その一連の動作をもっと簡略化して欲しいといっているのです。  これからは「何が主流になるのでしょうね?」 でも。通信料がもっと安くなって、通信速度も早くなるとインターネットの利用者が増えるのに、、、 少なくとも私がインターネットをやらない理由はそれです。NTTが変わったら、 パソコン業界通信業界もかわるのでしょうね。  しかし、何とも無料メールマガジンは有り難いです。

 これからも面白い切り口での分析をきかせて下さい。楽しみにしています。 森さんも忙しいとは思いますが、有料化にしないでくださいね。 それではシストラットのご活躍期待しています。


【お返事】

今回のコメント、すごいいいですね。
末若さんが、きちんと、「人」や「自分の行動」を見ているのが前回より格段に良く分かり、大変好感が持てます。

1つだけコメントを。

>だから、今はiモードなんです。とにかくiモードの普及はすごいですね。
> 実際に売上数量分からないので、私の周りにおいての心理的統計だと
>「みーんな」もってるんです。(笑)

えっと、普及率はまだまだ携帯を持っている人の3%です (^^;
末若さんの回りの方々はイノベータが多いようですね (笑)

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>とって パソコンは「今が買いでしょ」とまでは言わないにしても、
>これからもっと浸透していく ツールだと思っていました。

はい。一般的にはそう言われますよね。何だかバラ色の人生のように (笑)

>結構、私もパソコン離れをしているな、と思います。

はい。それが大事ですよね。
記事を読むだけではなく、自分当てはめて考えてみる。
そうやって初めて血となり肉となる。

>し、デザインだけで20万弱の買い物をしようとする彼女もすごいけれど、
>欲しいと思わせる パソコンはもっとすごい!!と思ってしまいます。

あはは。
デザインの力というのは、数100万円もするクルマを買わせてしまうほどですから、侮れないです。もちろん、数100円のものも買わせる力がないものもありますから、とんとんさんのおっしゃることは間違ってはいませんが。

>とにかくiモードの普及はすごいですね。
> 実際に売上数量分からないので、私の周りにおいての
>心理的統計だと「みーんな」もってるんです。(笑)

はい。iモードは2月12日現在で400万台。でも、600万台の PHS よりも少ないんです。ヒット商品の条件の一つです。つまり、固まって普及する。例えばとんとんさんの周囲のような人たちに一気に普及するけれど、そうでない種類の人たちにはまったく浸透していない。
デジカメもまさにそんな感じでした。

>iモードに不満をもっている人たちが 次に興味をもつのが
>ポケットボードです。

私個人は、お友達に賛成なのですが、世の流れはちょっと違う方向に行っているようです。つまり、iモードの普及の影響を最も大きく受けているのがポケットボードなのです。文字を打ち込む面倒くささよりも一体型でメール以外もできる。そんなところに魅力を感じているようです。ただ、文字を打つのが面倒であることには変わりありませんから、iモードの修正版あるいは iモードの文字うち簡単版が登場するのは間違いないでしょう。

ちなみに、NEC が iモード用にキーボードを売っていますが、あれは解決策ではないと考えています。

>でも電話はあれ以上コンパクトに できるのでしょうか?

常にジレンマですよね。
その先輩格がノートパソコンです。小さくしたいけど、小さくすると画面が小さくなって見にくい、キーボードが打ちにくいというジレンマになります。
パームパイロットというザウルスのような携帯情報端末用に、折り畳み式のキーボードが売られていますが、それがひとつの回答かも知れません。

>iモードを持っている人たちが
>ボタン一つでメールを送受信できることを当り前だと 思い、
>その一連の動作をもっと簡略化して欲しいといっているのです。

>NTTが変わったら、 パソコ
>ン業界通信業界もかわるのでしょうね。

ある程度は変わりますが、どうも NTT が変わらないから自分たちが帰られないのだ、と言い訳をしている企業が少なからずともいそうな気がします。
NTT が一気に変わってしまって一番困るのは、その言い訳が社内でも社外でもできなくなってしまう、そういったメーカーではないのかしら、と皮肉っぽく思ってしまいます (笑)

 <Yoshizawaさん> 【コンピュータ関連従事者でもためになりました】
        「かなりおもしろい」99.10.18

私はコンピュータ関連従事者でありターゲットから外れているということで、楽しめないのではないかと思いましたが、とんでもない。非常にためになりました。

前半(歴史〜デザインがよいので売れた)部分は「復習」になりました。
ポイントは「パソコンの競合」部分の
 「理論は正しいと仮定して気が付かなかったことを探す」
ということです。どうすればよいか→こうすればよい、と方法をきちんと示していただけるので、毎回感心します。

コンシューマ向けPCのライバルは携帯などのコミュニケーションツールになるであろう事は、この業界ではそろそろ認識されて来つつあるのではないかと感じています。私のまわりでも1年ほど前からそういった話がでてきています。ただし、理解していただけないことが多いのも事実で、今回の記事を読んで「自分の理論はあたっていそうだ」という確認をする事ができ、そういったことを含めて、読んでいて楽しい内容でした。

ちなみに私はコンピュータ関連の開発(ソフト/ハード)を行っていまして、その視点で「この先の流れ」を追いかけています。短期ではほとんどの予測は外れますが(笑)

常々「役に立つ情報が1つでも含まれていればためになる文書だ」と判断しているので「私はこう見る」は毎回非常にためになる=読むべきだと思っています。
お忙しいこととは思いますが、コンピュータ関連に限らず、これからも(いままでのように)楽しい記事を書き続けていただければ、と思います。


【お返事】

>私はコンピュータ関連従事者でありターゲットから外れているという
>ことで、楽しめないのではないかと思いましたが、とんでもない。
>非常にためになりました。

ありがとうございます。
そう言っていただけると本当に嬉しいです。

>ということです。どうすればよいか→こうすればよい、と方法をきちんと
>示していただけるので、毎回感心します。

私のメッセージを受け取っていただいて嬉しいです。というのも、「分析はいいから、どうしたらいいのかを教えてくれ」という声がたまにあるからです。
それぞれの記事にはそれなりに考えることができるヒントを散りばめてあります。でも、これ以上、つまり対策をきちんと表現しようとすると、分析の3倍もの時間と労力がかかってしまうので、さすがに無料では対応できないのです。
だから、私のメッセージでそう言っていただけると本当にほっとします。

>今回の記事を読んで「自分の理論はあたっていそうだ」という確認を
>する事ができ、そういったことを含めて、読んでいて楽しい内容でした。

はい。これで自信を持って対応してください。

>ちなみに私はコンピュータ関連の開発(ソフト/ハード)を行っていまして、
>その視点で「この先の流れ」を追いかけています。短期ではほとんどの
>予測は外れますが(笑)

それなりの技術がないと短期予測は長期予測より難しいです。
でも、繰り返し「仮説」→「検証」を行うことで、確実に力がつきますから、頑張ってください。

>お忙しいこととは思いますが、コンピュータ関連に限らず、これからも
>(いままでのように)楽しい記事を書き続けていただければ、と思います。

ありがとうございます。
こういった励ましのことばが私の記事執筆の原動力となります。
(たまに、お返事が遅れたり、記事のお休みをすることもありますが (笑))
これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。

 <伊藤さん> 【ものを「作る」ことと「売る」ことは違う】
        「かなりおもしろい」99.10.18

私は「パソコン初心者でマーケティング初心者」なので、今回の記事は興味深く読ませて頂きました。
この記事を読んで強く思ったことは、ものを「作る」ことと「売る」ことは違うということです。
確かに、一部では「良いもの」=「売れるもの」となるのでしょうが、市場を支える大部分の消費者にはその論理が通じないことをアップルは見えていなかったのでしょう。(”今も”でしょうか?)
企業がどのように市場を開拓しても、それを支える層は純粋に性能だけで購入を決めたりする人たちでは無いと思います。
現に自分もウィンドウズを使っていますし、ワープロも出来るコミュニケーション・ツールだと思ってパソコンを買いました。


【お返事】

>確かに、一部では「良いもの」=「売れるもの」となるのでしょうが、
>市場を支える大部分の消費者にはその論理が通じない

はい。まさにその通りです。
というと逆に誤解を招きそうなので補足すると、「悪いモノ」は売れません。一時期売れたように見えても、結局、長期的に見れば企業イメージを悪くするだけです。でも、「いいもの」は必ずしも「売れるモノ」ではないのです。

逆に言えば、それだけ商品開発の技術スタッフ以外の力量が問われる総合戦だということに他なりません。

>(”今も”でしょうか?)

はい。そうだと思います。
そういう意味ではビルゲイツは天才的なマーケティング・マンです。技術センスも持っていて、ビジネスセンスは抜群。ウィンドウズがマックに勝ったのも当然です。

>現に自分もウィンドウズを使っていますし、ワープロも出来るコミュニ
>ケーション・ツールだと思ってパソコンを買いました。

はい。マックに限らず、パソコンはすでにコミュニケーション・ツールと化していますよね。iMac はよりコミュニケーション・ツールっぽい顔をしていたというだけであって、本質は変わらないです。

 <kawaさん> 【恐竜のように滅びる運命なのか】
        「かなりおもしろい」99.10.18

「理論的にはあってはならないことの理由」というのが印象に残りました。
パソコンも何でもできる、スピード優先の時代からの本格的な目的意識をもった商品へと変化したあげく恐竜のように滅びる運命なのでしょうか。
何と言っても12年3月4日がひとつのパソコンの歴史的変換点になりそうな気がしてなりません。


【お返事】

>パソコンも何でもできる、スピード優先の時代からの本格的な目的意識を
>もった商品へと変化したあげく恐竜のように滅びる運命なのでしょうか。

可能性は否定しません。
ただ、パソコンという商品自体が恐竜の性質を持っているわけではないので、パソコン業界の努力いかんで、いくらでも回避できると思います。ただ、その時には、現在のパソコンとは似ても似つかない代物になっているかも知れませんが。

>何と言っても12年3月4日がひとつのパソコンの歴史的変換点になりそうな
>気がしてなりません。

ごめんなさい。
もう、その日は過ぎてしまいましたが、何なのでしょうか。
もしかして、プレイステーション2の発売日のことでしょうか。

プレステはその可能性を秘めていますが、可能性を顕在化させるのは、ソニーとサードパーティのゲームメーカーです。そういう意味ではまだまだ安閑としていられないです。

 <大坂さん> 【携帯デンワがメジャーなシェアを取る】
        「かなりおもしろい」99.10.18

リサがなんでもかんでも取り入れようとして中途半端だった三洋電機だとすれば、
-->「日立」でなくてよかった。でもカッコ日立と浮き出ます。

最後にデザインへ関心が行くのです。
-->SONYは結構最初の段階からデザインに関心が行っているように思います。

メールを含むインターネットのコンテンツさえあれば生活者は満足なわけですから、パソコンを買う必要がなくなる可能性は否定できません。
-->「PCのダウンサイジングか、携帯(PHS)のアップサイジングか」結局スミワケされて携帯PCと携帯デンワがシェアを夫々取ると思います。携帯デンワがメジャーなシェアを取ると私は予想します。これからが面白そう。


【お返事】

>-->「日立」でなくてよかった。でもカッコ日立と浮き出ます。

あはは。
本当の意味で、「体力がないのに、大企業ごっこをしている」のは、日立より三洋電機です。
でも、日立と同じように、あそこも技術はいいものを持っているのに、もったいないです。

>-->SONYは結構最初の段階からデザインに関心が行っているように
>思います。

SMC-777という名機を持ちながら、パソコン業界に出遅れたバイオはそうでしたが、一般的な AV 機器は必ずしもデザイン優先ではないです。
デザイン重視ではありますが。

>「PCのダウンサイジングか、携帯(PHS)のアップサイジングか」
>結局スミワケされて携帯PCと携帯デンワがシェアを夫々取ると思います。
>携帯デンワがメジャーなシェアを取ると私は予想します。
>これからが面白そう。

はい、同感です。
ただ、ある程度になると、競合よりも補完の関係になるでしょうね。
つまり、携帯をとるか、PCを取るかではなく、携帯も PC も持っている。
自動車保有者が自転車を買わないかというと必ずしもそうでないように。

 <佐々さん> 【当てはめる変数が間違っている】
        「かなりおもしろい」99.10.18

かなり前からの読者なのですが、今回初めて感想を書きます。
いつも思うのですが、森さんの文章って明快で、とてもおもしろいです。
そして、毎回必ずハッとさせられるところがあり、なるほど〜と一人肯いています。

今回は、
----->(引用)
しかし、コンサルタントは逆の発想をします。
パソコンの普及率が20%しかないのに、70%の普及率と同じ現象が起きている。
すると、差し引き50%は一体どこに隠れているのだろうか、と考えます。
つまり、一旦、「理論は正しい」と仮定して、自分の気がつかなかったことが
あるかどうかを探るのです。
<-----(ここまで)
の部分です。

確かに、理論(というか法則)って原則普遍なので、
当てはめる変数が間違っているととらえるのが正しいのでしょうね。
また、ひとつ勉強させていただきました。ありがとうございました。

パソコンのパソコンとしての終焉。言い得て妙ですね。
iMacは新しいコミュニケーション時代の序曲なのかもしれないですね。
来年にはPS2が、その後には次世代携帯電話の登場が待っていますし・・・。

これからもよろしくお願いいたします。


【お返事】

>かなり前からの読者なのですが、今回初めて感想を書きます。

あれ?
一度、どこかでお名前を拝見した記憶があるのですが。
もしかしたら、河瀬からの報告に佐々さんのお名前があったのかも知れません。失礼しました。

>いつも思うのですが、森さんの文章って明快で、とてもおもしろいです。
>そして、毎回必ずハッとさせられるところがあり、
>なるほど〜と一人肯いています。

ありがとうございます。
元々、人間が単純明快なので、文章にも現れてしまうようです。
友人によく言われます (^^;

>確かに、理論(というか法則)って原則普遍なので、
>当てはめる変数が間違っているととらえるのが正しいのでしょうね。

はい。
私の場合、
「私より頭のいい人が作って、何10年と何千人、何万人の人が検証したモノを、私ごときが勝手に判断して『間違っている』と気楽に結論を出すのはおこがましい」
と考えてしまいます。

だから、まず、こういった理論は「正しい」と仮定します。
すると面白いモノで、99.9%は理論が正しいという結論に達します。で、0.1%が時代に合わない、商品に合わないという理由で「間違い」と結論されます。そして、また、その一部はシストラットの独自理論として理論化していく。
そんな経路をたどります。

>パソコンのパソコンとしての終焉。言い得て妙ですね。
>iMacは新しいコミュニケーション時代の序曲なのかもしれないですね。
>来年にはPS2が、その後には次世代携帯電話の登場が待っていますし・・・。

同感です。
趣味の部分を含め (笑)、そのあたりから目が離せないです。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。

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