readers' voice

励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。

他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。
原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。
こちらのフォームで投稿するか、voice2@systrat.co.jp へお送り下さい。

「私はこう見る」全体について 【学園祭ヤキソバ屋台奮闘記】

マーケティングというのは大きな企業だけのものではない、というテーマで「パーソナル・アイデンティティ」を掲載しましたが、今度は、その中間です。
ある学生さんが学園祭の屋台で、今まで赤字だったものを見事に黒字にした。そんな実例をご紹介します。

なお、テーマとは異なるやり取りも含まれていますが、「臨場感」を大事に致しましたので、そのまま掲載したことをご了承下さい。

 <えんやさん> 【学園祭のヤキソバ、良いアイデアありませんか】
        「????」98.10.19

こんにちは初めまして
いつもためになる「私はこう見る」コンサルタント生の本音情報を読んでいます。

僕は21歳の大学3年生です。もうすぐ(11/1〜3)に大学祭があり、僕が代表をしているサークルは毎年ヤキソバ屋の模擬店を出しているのですが、僕が入学して以来毎年赤字を出しています。

露店なので立地が一番重要なのでしょうが、場所はだいたい決められていて、メイン通りには出店することはできません。
だからといって出店している場所が全然人が通らないというわけではないのですが、だいたいの人が店の前を通り過ぎるだけで立ち寄ってくれません。

サークルの部員も男ばかりで、また話のうまい人もいないので、呼び込みもうまくできす困っています。商品のヤキソバはゴマ油なども使い結構おいしいと思います。去年はヤキソバ以外に豚汁やポップコーンも売ってみたのですがヤキソバがまあまあ売れるだけで他のものは1日1個か2個売れるぐらいで全然駄目でした。

顧客のターゲットはもちろん同年代の学生です。
何か良いアイデアはないでしょうか?

買う側から見ると僕もそうなのですが、最近の学生はスーパーでの買い物になれてしまっていて、対面販売になれてなくて、人に言ってものを買うのが面倒で億劫になってしまい、ちょっと欲しいなと思うものでもやめることが多々あります。

だからできるだけお客様が声をかけなくても買えるようにしたいと思っています。そのためには看板やPOPなどでアピールしようと思っていますが、どこを差別化すればいいか、どのような言葉やサイズ、色などでアピールしたらよいかが分かりません。

また部員の人たちもどうせ今年も赤字だろうという感じであまり真剣には取り組んでいないようで、僕がそんなに思っていたらホントにそうなってしまうのだからもう少しいいように考えたらと言ったら、最悪のことを考えてなくてはいけないし、売れないときのショックを考えたらそんなに真剣にできないと言います。
このまましたら店の雰囲気が悪くなってもっと客が来そうにありません。

よいアドバイスがあればよろしくお願いします。


【お返事】

ヤキソバ屋さんの件ですが、まず前提として、私の持っているノウハウと違うところにあることをご理解頂ければ嬉しいです。

商店の場合は中小企業診断士などが主に担当しており、商店は商店の固有のノウハウがあるのです。一方、私の会社は一部上場企業がメインのクライアントです。広告や流通などをある程度カバーできる企業体へのアドバイスを行うのです。

それを前提にお聞きいただくとして、いくつかアドバイスをさせて下さい。

まず、ポイントの整理をします。

●メイン通りではないが、人のとおりは悪くない

●ターゲットは同年代の男性学生

●提供する商品の品質には自信がある

●呼び込みなどは得意でなく、口下手なメンバー

●消費者心理を考えると、対面販売よりもセルフ形式の方が良い、あるいは、それをうまくやれば、もっと効率は良いだろう

といったところでしょうか。

消費者側からの問題点をちゃんと考えているのは素晴らしいですね。

そもそも論を書くと長くなりますので、いくつか結論を書きます。

●品質に自信がある商品の場合、最も手っ取り早いのはサンプリングです

デパートの試食コーナーではありませんが、一口食べてみて、おいしかったら買って下さい、というヤツです。ゴマ油を使った香ばしいヤキソバということですから、一口食べただけで、「あっ、違うな」ということが分かります。また、男子学生ですから、それだけでおなかが一杯になってしまうことはないでしょう。

小さな紙皿やカップに試食の一口を入れてみたらいかがでしょう。割り箸などは経費がかかるので用意しません。そのまま口に入れてもらいます (笑)

1つだけ気をつけなければいけないのは、試食したら押し売りさるかもしれない、という雰囲気を極力排除することです。例えば、「試食コーナー」というプレートをテーブルの上に置き、カップを並べたら、その周りにスタッフを配置しないことです。また、試食のヤキソバは冷たくなるとまずくなるので、こまめに入れ替えます。

●威勢を良くする

男ばかりだとむさ苦しいのですが (笑)、そのハンデを克服するのに女性を入れるのではなく、男ならではの良さに転換する方法です。

簡単に言えばすし屋のにいちゃんです。あるいは、魚屋、八百屋です (彼らは本当はしゃべりのプロですが)。でかい声でだれかれ構わず「えー、らっしゃい。えー、らっしゃい」を独り言のように繰り返すだけです。

食べる、という行為は本来極めて原始的、かつ本能的です。
しずしず食べるのはかっこいいですが、おいしくはありません。それより、ズルズル言いながらすするそばやラーメンの方が圧倒的に「食べてるよな」という感覚を刺激します。その感覚を演出しているのが、「えー、らっしゃい」というかけ声です。

逆に言えば、しゅん、と沈んでいるところほど、みっともなくて、まずそうに見えてしまいます。売れないから沈む、沈むともっと売れない、という悪循環に陥っていませんか?

特に、学園祭はお祭りと同じで、非日常的な空気が充満しています。ハレに対するケです。そのケの雰囲気に負けてしまっては、売れるものも売れません。

●つくりおきをしていませんか?

食べ物で温度というのはかなり重要です。
大したネタでもないのに、揚げ立てのてんぷらはおいしいものです。天やなどの低価格天丼店はこれで成功しています。

元々売れないのですから、つくっても商品が余ります。それを展示しているだけでは「残り物」「冷たくなっている」というイメージが残り、おいしそうに見えません。作り置きをしていても、横で後続を作っている現場があれば、「ああ、あの置いてあるヤキソパは、さっき作ったばかりなんだ」という安心感がありますが、そうでなければイメージがマイナスです。第一、ヤキソバは作っているときは「ジュージュー」という音が聞こえます。この音は専門用語で「シズル感」といって、食欲をそそるものなのです。

●看板は「ゴマ油」をベースに

本当は実物を食べさせてもらうのが最も良い訴求ポイントをひねり出せるのです。
とりあえず、えんやさんの説明だけで検討すると、以下のようなキャッチフレーズが候補に上がります。

「味に自信あり!!」

「香ばしさと身体によい天然ゴマ油を使いました」

「一口だけで違いが分かります」

●デザインは赤を中心に

文章が中心のメールではデザインのことは説明し切れませんので、注意ポイントだけお話しします。

まず、色は赤を中心に配色して下さい。
赤は「興奮」の色です。食欲をそそる色だと思っていただいても結構です。
マクドナルドやケンタッキーは赤をベースにしていますし、スーパーでも食品コーナーは赤を基本色としたパッケージデザインが多いのに気がつくと思います。

そして、大衆色と言われる黄色を組み合わせても有効です (マックは赤と黄色ですよね)。「お手軽価格のヤキソバ」ですから。
また、ソースをイメージする茶色もポイントとして使うならおいしそうな連想をしてくれます。

逆に、青等の「寒色」は避けて下さい。

●サイズはお客さんの動き (導線) を考えて

サイズについては、2とおり考えて下さい。つまり、道の5-6メートル先からでもキャッチフレーズが読める大きな看板と、店先で数10センチ離れて読める看板です (ポスター、と言い換えても結構です)。遠くで興味を引いて、近くでゲットする、という感覚です。

遠くの看板は、上の例で言えば、最も差別化がしやすい「天然ゴマ油使用のヤキソバ」。近くは全文、といった具合です。

実は、これらの案はすべて組み合わせて実行できます。
参考になりましたでしょうか?
もし、私の勘違いなどがありましたらお気軽にメールを下さい。
また、昨年の写真などがあれば、もう少し具体的なお話が出来るかも知れません。
それから、えんやさんの学校が都内なら場所を教えてください。時間が許せば現場を見に行って見たいです。本番ではもう遅いですが (笑)


【えんやさんからのお返事】

メールありがとうございました。
以前ヤキソバ屋さんの件で相談したえんやです。
さっそく部会で相談しましたのでその結果をお伝えします。

まずちょっと訂正ですが、ターゲットは同年代の男子学生ではなく、同年代の男女学生です。女性もターゲットにするため、歯に付くので嫌がられるアオノリは入れていません。

まず、サンプリングについては、野外であること、男ばかりで勧めにくい。
僕が思っているほど部員はおいしいと思っていない。またお客もそれほどおいしい物を大学生は求めていない等の意見が出て、サンプリングはしないという結論になりました。すみません。

しかしその他の、威勢を良くする、つくりおきをしない、デザインは赤を基調にする。などは取り入れることになりました。すごく参考になりました。
忙しい時間をこんな私達にさいてくださって本当にありがとうございました。

だだ今の課題は、となりが串焼き屋さんとわかり、焼き鳥のにおいにどう立ち向かうかです。それと近くにあるヤキソバと同じようなジャンルにあるお好み焼き屋さんが、お好み焼きを150円で販売することが分かり、またそのサークルは部員も多く(女性部員も多い)とても販売力があるので、あまり負けてはいけないと、ここでもマクドナルドを参考に、バリューセットとして、ヤキソバ+ジュースで350円のチケットを作り少しでもお得さをアピールしようと思っています。

ちなみに単品では、ヤキソバ300円、ジュース100円で販売予定です。僕自身値段が高いことは理解しています。しかし商品の質を落とさないようにしたらこの価格になりました。キャベツの価格が下がってくれればいいのですが(笑)。実際露店のヤキソバで友達が言うようにそれほどおいしさを求めてないのかもしれないし、安値こそが最大のサービスだと言うことは分かっているのですが、僕はおいしくなければ売れないと言う気持ちがあって、間違ってはないと思うのですが、どちらを優先するかが微妙なんだろうな。

最後に僕が通っている学校は都内ではなく、大いなる田舎の名古屋です。

これからもメールマガジンでの辛口の評論楽しみにしています。


【お返事】

わざわざ、ご報告、ありがとうございます。

>まずちょっと訂正ですが、ターゲットは同年代の男子学生ではなく、
>同年代の男女学生です。

ごめんなさい。読み違えていました。

--------

>またお客もそれほど
>おいしい物を大学生は求めていない等の意見が出て、サンプリングは
>しないという結論になりました。すみません。

いえいえ、謝る必要は全くありません。アドバイスはあくまでも私の情報の範囲内でのものなので、えんやさんの側で取捨選択してもらって結構です。

ただ、1つだけ気になります。

「おいしい食べ物を求めていない」ということは、通常あり得ない、という点です。

300円なら300円、1000円なら1000円のおいしさに妥協がある、ということはあります。皆が皆、2-3万円の料理の味を500円の定食に求めるわけではありませんから。

でも、

●客は露店の中で「最もおいしいもの (マシなもの)」を選ぶ

●おいしさは直接舌で感じるものだけではない

●価格が最も重要ならば、300円という価格付けをした時点ですでに勝てない

と考える方が妥当なのではないでしょうか。

--------

また、

>焼き鳥のにおいにどう立ち向かうか

という時点で、「おいしさを求めていない」という結論と矛盾があります。というのは、部員の皆さんは、においというのを以下のように考えているからでしょう?

>焼き鳥の【おいしそうな】においにどう立ち向かうか

--------

また、

>安値こそが最大のサービスだと言うことは分かっているの

であれば、300円と150円では勝負にならないことは明白ではないでしょうか。

つまり、このままでは「前門の虎、後門の狼」的なジレンマに陥るだけではないでしょうか。正にえんやさんが悩んでいるのはそこにあるのでしょう。

>安値こそが最大のサービスだと言うことは分かっているのですが、
>僕はおいしくなければ売れないと言う気持ちがあって、間違ってはな
>いと思うのですが、どちらを優先するかが微妙なんだろうな。

--------

マーケティングでは、こういう場合、徹底的に一方を攻めます。
えんやさんの場合、300円という価格はこれ以上引き下げることが出来ないわけですから、中途半端に価格を下げるより、「一定の範囲なら、安くなくても良いから、【できるだけ】おいしいものを食べたい」層に的を絞る、というわけです。

別な言い方をすると、現在の部員の方々との結論は日立です。
あれもしたい、これもしないと不安。

上でオススメしているのは、ソニーやケンウッドです。
中年男性やおじいちゃん、おばあちゃんはお金を持っていますが、それをあえて振り切って、若者だけ、しかも、AV だけに的を絞ります。たしかに、日立のような9兆円の売上は稼げませんが、赤字にならない程度なら十分に売上が稼げるでしょう。特に、女子学生もいます。「マシなものを食べたい」というニーズを確実に拾うことの方が最良の赤字回避だと思うのですが。

--------

冒頭でも言いましたが、私のアドバイスに従わなかったからと言って、怒るつもりもありません。ご安心下さい。
でも、せっかく、私のメールマガジンで勉強をしているなら、やる、やらないは別にして、えんやさんが今後勉強になるように考えるのは損ではないと思います。

----------------

>最後に僕が通っている学校は都内ではなく、大いなる田舎の名古屋です。

うーん、さすがに名古屋までは出張できません。ごめんなさい。

--------

>これからもメールマガジンでの辛口の評論楽しみにしています。

こちらこそよろしくお願いいたします。
ヤキソバ、頑張って下さいね。成功をお祈りしています。

 <えんやさん> 【利益も2万円近く上げることができました】
        「?????」98.11.26

ご無沙汰しております。
いつも「私はこう見る」興味深く読ませてもらっています。

以前相談したヤキソバについても森様のご助言のおかげで、売り上げは6万円位になり、利益も2万円近く上げることができました。
本当にありがとうございました。

僕達が付けた値段は、ヤキソバ屋の模擬店の中で一番高い価格だったのですが、(ヤキソバの価格帯は100−300でした。)
結構お客様が来てくれまして、僕自身びっくりしました。
ホントお客様は価格だけで商品を選んでいるわけではないんですね。

僕はよく対称的なT店(100円の店)を観察していたのですが、確かにお客さんはいましたがそれでも飛ぶように売れているわけではなく苦戦しているようでした。
僕もあれから学校にあったランチェスター戦略の本を読んで少し勉強しました。
売れない小売店はその店なりの戦略があるのですね。
マックに対してモスの戦略とかですよね。

ところで勝手にHPリンクしていてすみませんでした。
mailを出そうと思っていたのですがまだ未完のHPなので億劫になっていました。
どうせあまりアクセスないし分からないと思っていたんですが、トラッキング・サービスというので調べたら分かるのですか、僕は知らなかったのですが、これからリンクさせてもらうときは気を付けなければいけませんね。

それなのにシストラットのHPにリンクしていただいてありがとうございます。
リンクしていただいてからアクセスが急に増えたような気がします。
目標であった1日30hitをクリアしてちょっとうれしいです。
これからも「私がこう見る」が順調に読者が増えることをお祈りします。

僕は、もうすぐ4年生ですからこれから就職活動を始めなければならない時期になりました。
それで就職セミナーに出てみると就職活動はマーケティングと言われておられました。
市場調査→商品調整→販売促進の繰り返しで、よく企業を調べその企業が要求している商品(自分)を売り込まなければ採用していただけないと言われ、なるほどと思いました。

このメールマカジンで勉強すると就職活動にも役に立つのですね。
自分をしっかり見つめがんばってみようと思います。

ところで、シストラットのHPから読者の声を読むことはできないのですか?
僕はよく学校でアクセスしていて、ブックマークが付けられないので、自分のHPはそれをカバーするために使っているようなものなので、読者の声もリンクしたいのですが、駄目ですよね。

それでは「私はこう見る」これからも生活者視点での記事楽しみにしています。


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【お返事】

>売り上げは6万円位になり、利益も2万円近く上げることができました。

すごいではないですか!!!
おめでとう!!!
確か、えんやさんが入学して以来、初めての黒字でしたよね。
すごい、すごい!!

>ホントお客様は価格だけで商品を選んでいるわけではないんですね。

でしょ? (エヘン (笑))

>確かにお客さんはいましたがそれでも飛ぶように売れているわけではなく

>売れない小売店はその店なりの戦略があるのですね。
>マックに対してモスの戦略とかですよね。

はい。そのとおりです。
本当に良い経験をしましたね。
本の知識と経験があって、初めて「知恵」になります。
これからのえんやさんに生かせることができれば良いですね。

------------

>ところで勝手にHPリンクしていてすみませんでした。

謝るなんて、とんでもありません。
感謝しています。

>トラッキング・サービスというので調べたら分かるのですか、

ホームページの星の四角いマークがそれです。
これをつけておくと、どのホームページから飛んできたかがわかるようになっています。
えんやさんもつけてみると参考になるかも知れません。
ちなみに、私はこれで、検索サイトから「桃の天然水」や「ドリームキャスト」をキーワードにして来る方が多いことを知りました。

>リンクしていただいてからアクセスが急に増えたような気がします。

いえ、気のせいでしょう (笑)
シストラットのリンク集のページがどれくらいのアクセスがあるかはわかりませんが、表紙のアクセスが1日30アクセス程度ですから (笑)

えんやさんや他のリンクして頂いたページについては、今度、何号先になるかは未定ですが、メールマガジンで1つづつご紹介しようと考えています。これなら、約2500人の読者がいますから、少しはお役に立てると思います。

>要求している商品(自分)を売り込まなければ採用していただけないと言われ、

丁度、次号の「人生得する『パーソナル・アイデンティティ』」は、そのテーマにぴったりのことを書いています。12/1をお楽しみに。

>読者の声もリンクしたいのですが、駄目ですよね。

それは、ご勘弁下さい。
バックナンバーは会員専用なので、一般の方が自由にアクセスできる状態にはしたくないのです。実は、つい、3日前にある HP で紹介していただいたのは嬉しいのですが、バックナンバーまでリンクしていたので、お願いして外して頂きました。

その代わりと言っては何ですが、

http://hello.to/the-consultant/

という、簡単に覚えられるフレーズを使ってアクセスできるように工夫しています

P.S. ヤキソバの件ですが、「読者の声」で紹介させていただいて構いませんでしょうか。最初は、個別の相談だったので遠慮していたのですが、こういう結果になって、勇気づけられる方もいらっしゃるかも知れないと思い始めましたので。

【注】99年2月現在、「http://hello.to/the-consultant/」は使用中止にいたしました。


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【えんやさんからのお返事】

森様はいつもすぐレス下さってうれしいです。
たぶん沢山のメールが届いているだろうに、すぐレスくださるのはすごいですね。
本業に支障が出てなければよいのですが。
よけいな心配ですね(笑)

「情報は熱いうちに使え」と言う諺があるくらい、情報は早さが重要でしょうし、特にコンサルティングの仕事の中では重要でしょうから体にしみついるのでしょうか。
僕はレポートなど締め切り近くにならないとしないので、これからは直していこうと思います。

さてヤキソバの件ですか、森様さえよければ、紹介てください。
どのようにでも編集してもかまいません。
僕としてもあの原稿を見て勇気づけられる人がいるとうれしいです。
ぜひ原稿が不足したときにでも使ってください。
またその時の何か資料がいるようでしたら僕が分かる範囲なら提供します。
ちなみに前回書いた売り上げと利益は11/1−11/3までの3日間の合計です。

それでは、次回楽しみにしています。
ホント遅くなってすみませんでした。


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【お返事】

>本業に支障が出てなければよいのですが。

コンサルタントの技術の一つは「時間管理」ですから、いかに有効に時間を使うかは私の腕の見せ所です (^^)v

>「情報は熱いうちに使え」と言う諺があるくらい、
>情報は早さが重要でしょうし、

「情報を発酵させる」のも大事な時があります。
情報の使い分けが大事、ということでしょうか。

>僕はレポートなど締め切り近くにならないとしないので、

これは、いつの時もマズイですよね (笑)
レポートにしろ、仕事にしろ、恋愛にしろ (?)、追いかける方が追いかけられるより、おもしろいし、ストレスが溜まりません。

とはいうものの、私も学生時代はギリギリにならないとスタートしない方でした (笑)

>さてヤキソバの件ですか、
>森様さえよければ、紹介てください。
>どのようにでも編集してもかまいません。

どうも、ありがとうございます。
基本的には編集せずに、そのまま掲載させていただきます。
次回から通常の「読者の声」では「読者の声」だけを紹介し、ホームページに私からの返事を掲載するスタイルを強化します。

その代わり、全文をメールで配信する新しいメールマガジンを作りました。
こちらには、編集せずに全部掲載します。

http://www.systrat.co.jp/myview/myview_voice.html

>僕としてもあの原稿を見て勇気づけられる人がいるとうれしいです。

そうなんです。
掲載許可をお願いしたのは、まさにそういう主旨なのです。
マーケティングというのは大きな企業だけのものではないんだ、ということを皆さんにわかってもらいたいのです。

というのも、次の12/1の記事は、マーケティングのノウハウを「個人」に応用しよう、というテーマなので、えんやさんのケースはその中間を埋める良いケーススタディになると判断させて頂きました。

>ぜひ原稿が不足したときにでも使ってください。

いえ、12/7予定の読者の声にしっかりと掲載させていただきます (笑)

>またその時の何か資料がいるようでしたら僕が分かる範囲なら提供します。

できましたら、過去数年の売上と赤字額、今年の売上と黒字額がわかれば嬉しいです。
また、売上個数の推移もわかるともっと説得力が出てくると思うのです。
もちろん無理をしないで結構です。データがなければないで、その旨をおっしゃってくださいね。

>ホント遅くなってすみませんでした。

えんやさんはえんやさんのペースで結構です。
特に、メールって「すぐに返事しなくちゃ」と思うとストレスも溜まるし、無理がでますから。
ただ、上記のデータは12/6までに頂くと嬉しいのですが (笑)


【えんやさんからのお返事】

こんにちは
あっと言う間に12月になり、今年も残すところ1ヶ月を切ってしまいました。
森様にとって今年は充実した1年だったでしょうか?

僕は今年は友達の薦めでパソコンを買い。withloveに影響され、メル友を作り、遠距離恋愛的なことをしたり(すぐ終わりましたが)そして大学祭でのヤキソバ屋経営と充実してるようなしてないような一年でした。

さてヤキソバについてですが、記録は去年と今年の分しかありません。それより前の記録は残されてないみたい。
たぶん取ってなかったのでしょう。(そんな管理でうまくいくわけないですね。)

まず、総売上と損益額について書きます。しかしこれは、去年はヤキソバ以外に豚汁とポップコーンを販売しましたし、今年はヤキソバ以外にジュースとフランフルトを販売しました。(ランチェスター戦略の本を読む前に決めていましたので1本に絞っていません)だからこれでは比べられないと思います。

売り上げ

  97年 44,379

  98年 60,750

損益額

  97年 −10,621

  98年 +19,409

次にヤキソバの3日間売り上げ個数について報告します。
これも去年は原価を下げて価格重視で今年は味重視だったので単純には比べられないと思います。
ちなみに97年は200円98年は300円で販売しました。

97年 128個

98年 159個

いま見てみると売り上げ個数はそんなに変わらないですね。
それはいつも仕入れる量が少な目だったのでいつも完売していたからです。

もっと仕入れていれば売れていたと思います。結構機会ロスが多かったかもでも消極的な部員が大量仕入れを反対しまして、でもそれに反論できなかった僕の責任です。(天気のことを持ち出されると僕も弱気になってしまった)しかしこれを見ると価格の問題だったんですね。

ちなみに今回のヤキソバの利益率は40%安全余裕率は73%でした。
ヤキソバという商品は昼食にするお客様が多くて、お昼時は売れますが、それ以外は極端に少なくなります。たません屋などは一日中お客さんが来ていた。
また男性客が多く女性にはあまり人気がないみたいです。

ホント今回の大学祭はよい勉強になりました。
結局社員(部員)あっての企業(サークル)ですね。
一番苦労したのはどうやって部員に納得して、動いてもらうかでした。
部員の人も自分の好きな分野はするのですが、それ以外はなかなかしてくれなくてそこが大変だったと思います。森様も経営者だと大変じゃないですか?


【お返事】

>森様にとって今年は充実した1年だったでしょうか?

うーん。波瀾万丈の1年でした (笑)
厄年、大殺界、中殺界のトリプルパンチでしたから、ビジネスと言うよりプライベートで波の上下がすごかったです。
でも、メールマガジンが一番の「上」です。

>僕は今年は友達の薦めでパソコンを買い。withloveに影響され、
>メル友を作り、遠距離恋愛的なことをしたり(すぐ終わりましたが)
>そして大学祭でのヤキソバ屋経営と充実してるようなしてないような一年でした。

ははは。充実しているかどうかは、その人の判断次第です。
聞く限り、かなり充実している、と考えてもいいのではないでしょうか。

----------------------------------

>ルトを販売しました。(ランチェスター戦略の本を読む前に決めていましたので1
>本に絞っていません)だからこれでは比べられないと思います。

いえいえ。十分に比べられます。
マックが、メニューにテリヤキバーガーを追加したら、年間売上が比べられなくなってしまうわけではありませんから。

売り上げ

  97年 44,379

  98年 60,750

損益額

  97年 −10,621

  98年 +19,409

で、すごいではないですか!!

売上対前年比36.9増。

利益もきちんと出ている。率にして32%!!

大変立派です。

>次にヤキソバの3日間売り上げ個数について報告します。
>これも去年は原価を下げて価格重視で今年は味重視だったので
>単純には比べられないと思います。

これもそうですね。
単純に比べて下さい。

>ちなみに97年は200円98年は300円で販売しました。

97年 128個

98年 159個

>いま見てみると売り上げ個数はそんなに変わらないですね。
>それはいつも仕入れる量が少な目だったのでいつも完売していたからです。

在庫切れ、となると話は別です。対前年比24%増とはいっても、ご指摘のとおり表面的なことですね。

>しかしこれを見ると価格の問題だったんですね。

ん?どういう意味でしょうか?
赤字だったのは価格が安かったから?
つまり、売る前からスタッフの皆さんが自分に負けて、不必要に価格を下げて、在庫を持たなかったから、ということでしょうか?

良く分からないのは、もしそうなら、初めから赤字を覚悟なんてものではなく、赤字になるのが当たり前でやっていた、ということになります。だって、100%売れても赤字だったのですから・・・

私はてっきり、えんやさんのやり方を価格を含めて、販売方法も昨年のものから変えたせいかと思っていました。

>ヤキソバという商品は昼食にするお客様が多くて、お昼時は売れますが、
>それ以外は極端に少なくなります。たません屋などは一日中お客さんが来ていた。

その通りかも知れませんが、他のヤキソバ屋さんもそうだったんでしょうか?
もしかしたら、競合の問題かも知れませんし、販売方法なのかも知れません。
というのも、普通の縁日でヤキソバ屋が昼食や夕食時期だけしか売れない、という感じがしないからです。

>また男性客が多く女性にはあまり人気がないみたいです。

これも同様の理由です。縁日では、浴衣姿の女性もヤキソバを買っていきます。
女性が買える雰囲気作りがなかった、というのは原因として考える方が自然、という気がします。もちろん、これも、競合、というか代替品の問題や、ダイエット志向等も変数として存在しますが。

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>一番苦労したのはどうやって部員に納得して、動いてもらうかでした。
>部員の人も自分の好きな分野はするのですが、それ以外はなかなかしてくれなくて
>そこが大変だったと思います。森様も経営者だと大変じゃないですか?

良い勉強をしましたね。
中小企業の社長の悩みは1番が資金繰り、2番が社員です。

企業の場合、上下関係がありますから、並列関係の学生さんより「表面上は」楽です。要するに「業務命令」「上司命令」としてしまえば良いわけです。でも、これでは人はついてきません。嫌々やるのと進んでやるのとでは、生産性や効率にも影響します。

コンサルティング企業は、資金繰りはまったくと言っていいほど気にする必要がありませんが、社員には特別気を使います。
1つは、教育です。マーケティングや調査の基本的な知識をどれだけ教え込めるかが、ポイントです。
業務をこなす力を一旦習得してしまえば、次の課題は今やっている仕事がどれだけおもしろいと感じせさせるかが、経営者の重要なポイントです。

それだけになかなか社員を増やすことができません。

メーカーなどと違い、大きくすることの意味が比較的薄いので、企業規模についてはそんなに気にしていませんが、仕事の質を高め、上げることについては、相当気を使います。

 <えんやさん> 【本当に掲載されたんですね】
        「????」98.12.23

さて【学園祭のヤキソバ屋台奮闘記】本当に掲載されたんですね。
もう掲載されのかなと思っていたのでびっくりしました。
読者のみなさんはこのことについてどんなコメントがくるのでしょうか?
楽しみのような不安な心境です。

>ただ、最終的に代表のアドバイスが成功要因だったかどうかが、わからなくなっ
>てしまいましたが、ご愛敬、ということで、ご容赦下さい。

これは完全に森様のご指導のおかげです。
ただ単に価格を上げただけで去年以上売れるわけありません。
森様のアドバイスに従い販売方法や広告したから黒字になったと思っています。

ただ去年の価格は間違っていたということです。去年はただ焼きそばを作っていたというだけで何も考えていませんでした。だから商品について自信もなく自分に負けていたと言うところもあったと思います。またもっとおいしくしようとか差別化しようというのがまだ考えていなくて、去年の焼きそばは完全競争下にあり、そのため立地が悪い我がサークルは価格で競争するしかありませんでした。

これはトップシェアの所がとる戦略ですよね。私達みたいところがそんな戦略を採っても黒字になるだけの売り上げはとうてい無理でした。

ごめんなさい不安にさせてしまいまして、もう少し早くレスすればよかったです。

「お昼以外の売り上げが少ない」「女性のお客様が少ない」は森様の意見を聞いてハッとしました。確かに僕の何の根拠もない決めつけでしかないですね。
これはこれからの課題ですね。僕が思いつくのは、お昼以外特に朝の売り上げを上げるために、例えばマックみたいに朝だけの特別なメニューを作ったり、ラーメン屋さんがよくやっているランチタイムはライス食べ放題というようなサービスです。

そして女性客に来てもらうにはまず店の雰囲気を変えないといけないと思う。
ただ殺伐とした雰囲気の中でもてない男たちが威勢を良くしてもあまり女性客には受けないのかもしれません。最近行ったラーメン屋さんでそこは木目調の内装でちょっと見た目はレストランみたいな雰囲気で注文は自動販売機でチケットを買ってそれをコの字型のカウンターで渡す方法で吉野屋と同じカウンター席しかないのにも関わらず、女性客やカップルの人などいつも大勢のお客さんが来ています。

決して威勢がいいわけではないのです。ラーメンはとてもおいしかったのですが、僕が想像しているラーメンやと違っていて、なぜこんなにお客さんが来ているのか不思議でいます。きっとここに来ているお客さんは、おいしい物は食べたいが、あまり威勢が良く騒がしい店ではなく最小限の店員とのコミュニケーションで自分のペースで落ち着いて食事がしたいのだと思います。このようには行かないとしてももう少し店のイメージを良くしないといけないと思う。

また最近は女性用の赤い下着が売れていると聞きます。どうしてかというと赤い下着を着て新年を迎えると幸せになれると言う噂があるからです。このようにして売ることをストーリーマーケティングって言うのでしたっけ?このような噂があることでいままで買わなかった人が買うようになったりするみたいで、これを取り込んでえんやのヤキソバを食べると恋人ができるといった噂を流すといいのかもしれません。しかしこの戦略は時間がかかるのが欠点で、赤い下着の件にしても3年ぐらい前からはじめて徐々に広がったようです。

また先日いろいろなサークルが集まって忘年会を兼ねた交流会があったのですが、そこで分かったことはまだ我々のサークルを知らない人達がいるということでした僕達のサークルは歴史はあるのですが、部員数は少なく100以上部員がいるサークルと比べたら取るに足らないサークルなのでしょう。だから知名度アップのための開店大売り出しみたいなことも必要なのかもしれません。

また全体として、いまの味を落とさない。いつ行っても買えるようにしておく(機会ロスを出さないようにする)。清潔に保つ(今回は調理社はエプロンを付けさせ、店内禁煙にしました)これを徹底させ続けていくことがストアロイアリティを高め、結果的には女性客の増加につながるかもしれないと考えているのですがどうでしょうか?

ホントに今年は大変お世話になりました。ヤキソバの件と農業問題研究会のHP紹介していたいただいたことまた本もいただいて、ほんと感謝感謝です。
ほんとうにありがとうございました。

森様にはmailにて年賀状を出さなければと思ったりもしたのですが「私はこう見る」の400人を越える読者から一斉にmailが来るとサーバーがダウンしてしまうかもしれませんし、森様もお正月まで会社にはいらっしゃらないと思いますのでこのメールを年賀状の代わりとさせてください。

「読者の声」全文掲載版を読んでて思うのですが、最近読者参加型のメールマガジンがどんどんなくなっている中こんなにたくさんの読者の方々が感想を書いているってすごいと思います。僕もみどりさんのように「反応だけはけっこう早い」としたのですが、それは無理かもしれませんが、これからもちょくちょくメールを出そうと思いますので、これから(来年)もよろしくお願いします。

ps.みどりさんってきっと有名大学に行っているのでしょうね。僕の所には1〜2通ぐらいしかDMは来ていません。

それではよいお年を


【お返事】

>さて【学園祭のヤキソバ屋台奮闘記】本当に掲載されたんですね。
>もう掲載されのかなと思っていたのでびっくりしました。

ごめんなさい。
12月7日の掲載予定だったのですが、あの号は記事が無茶苦茶多く、1回ずらさせていただきました。せっかく、急いでデータを頂いたのにごめんなさい。また、死ぬような忙しさが襲ってきた時期でしたので、ご連絡が遅れて、本当に申し訳ありませんでした。
その代わり (?) といっては何ですが、独立したタイトルで掲載させていただきました。

>森様のアドバイスに従い販売方法や広告したから黒字になったと思っています。

ありがとうございます。
もし、誤解があれば、と思い、ちょっとお話しをします。
私が気を悪くしているなどとは思わないで頂けるとありがたいです。
あの一文は、アップするギリギリに、編集担当の中野から

「森さん、あの記事なんですが、全部読むと結果的に森さんのアドバイスが効果があったのかどうかが、わからない表現になっているんです。どうしましょうか」

という相談があり、

「ありゃ、そういえばそうだよね。ちょっと、このままじゃまずいからお断りだけ入れておこうか」

という、軽い会話の中で急遽入れたものなのです。
ですから、どちらかというと読者の方へ不信感などを与えないように、事前にお断りした、という配慮の一節でした。
もし、えんやさんが気分を悪くされたら、謝ります。

とはいうものの、今回頂いた情報はあの記事の続きのような補足情報なので、大変参考になります。ありがとうございました。

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>これはトップシェアの所がとる戦略ですよね。私達みたいところがそんな戦略を
>採っても黒字になるだけの売り上げはとうてい無理でした。

そのとおりだと思います。
えんやさんがおっしゃっていたモスとマックのようなものですよね。

>そして女性客に来てもらうにはまず店の雰囲気を変えないといけないと思う。

えんやさんのラーメン屋さんの観察は正しいと思います。
女性客を引きつけるポイントは雰囲気です。
ただ、「何の」雰囲気かというのは極めて大事です。

>まり威勢が良く騒がしい店ではなく最小限の店員とのコミュニケーションで自分の
>ペースで落ち着いて食事がしたいのだと思います。

つまり、「自分のペースで食事がしたい」というのは大正解ですが、それを阻害する要因は必ずしも「威勢を良くしてはいけない」ということと直結しないからです。

例えば、記事にも書きましたが、女性が牛丼屋に行きにくい一つの要因は「注視される」ということです。男性でも、妙に注視されると居心地が悪くなるのは当たり前です。女性であるか故に、好奇の目で見られるのは「自分のペース」で食事ができません。

でも、威勢が良いすし屋に女性客がいないか、というと全然そんなことはありませんよね。ただ、カウンターの女性客の目の前で「ガンガン」やられると、「自分のペース」というより「うるさい」という感覚がつきまといます。

だから、「やる事」というより「やり方」が女性客をつかむ一つのポイントだと思います。

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>ることをストーリーマーケティングって言うのでしたっけ?このような噂があるこ
>とでいままで買わなかった人が買うようになったりするみたいで、

勉強しましたね (笑)
ストーリーマーケティングはひとつの解決方法ではありますが、それ以外にもたくさんやり方はあります。

やりやすいところでは、例えば、ヤキソバのソースを有機栽培の野菜から作ったものにするとか (ソースなら、原価にはそんなに大きく響きません) どうせならキャベツも有機栽培にしてしまう、といった別な意味での「ストーリー性」を持たせる方法だってあるわけです。ついでに、そのキャベツを作った農家の人の写真入りで「私が自信を持って作ったキャベツです」というパネルを作ってしまうような方法も取れます (ちなみに、この方法は、人口10万人以上の都会でないと効果はありませんので、参加者のプロフィールをある程度考えてみて下さい)。

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>クルと比べたら取るに足らないサークルなのでしょう。だから知名度アップのため
>の開店大売り出しみたいなことも必要なのかもしれません。

マーケティングはそういったことにも応用できます。
ただ、知名度をアップすることが優先順位が高いのか、理解度つまりえんやさんの部の活動を紹介することが大事なのかを考える必要があります。
極端に言えば、ドリームキャストで湯川専務の人気が出ても、ドリームキャストの「名前」は売れるかも知れませんが、「プレステと同じでしょ?」と思われてしまえば、お仕舞いです。そこを考える必要はあります。

>せ、店内禁煙にしました)これを徹底させ続けていくことがストアロイアリティを
>高め、結果的には女性客の増加につながるかもしれないと考えているのですがどう

はい。そのとおりです。
ただ、1つだけ考慮しなければならない点があります。
それは、学園祭ですから1年に1回しか買うチャンスがない、ということと、学生が卒業してしまえばチャンスがない、つまり、最大4回しか購入機会がないことを考えなければなりません。
それを素直に考えると、海の家のように「その場で客が入ればいいや」的なぼったくり体質になってしまうのですが、結果的にそのやり方は自分の地位を下げることになります。

業態の特殊性から、長期的な視点でのマーケティングがやりにくい部分があるわけです。もし、そういった形でやるのであれば (ストアロイアリティをきちんと確立できれば、強みは大きいので、やってみる価値はあります)、クチコミで先輩から語り継がれるような工夫をしなければなりません。

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>「読者の声」全文掲載版を読んでて思うのですが、最近読者参加型のメールマガジ
>ンがどんどんなくなっている中こんなにたくさんの読者の方々が感想を書いてい
>るってすごいと思います。

本当に感謝しています。
読者の皆さんの反応が私のメールマガジンの原動力です。
えんやさんもそのうちのお一人ですよ。
何といってもコーナーまでできちゃうわけですもの (笑)。

>したのですが、それは無理かもしれませんが、これからもちょくちょくメールを出
>そうと思いますので、これから(来年)もよろしくお願いします。

どうぞ、どうぞ。大歓迎です。

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>ps.みどりさんってきっと有名大学に行っているのでしょうね。僕の所には1〜
>2通ぐらいしかDMは来ていません。

どの学校というのは言えませんが、学部なども関係しているのではないでしょうか。
毎年うちの学生バイトを見てきていますから、えんやさんの気持ちは分かります。でも、メールマガジンではないのですから、DM の数は気にしないでよいのでは?
だって結局、就職できるのは1社ですから (笑)

来年もよろしくお願いいたします。
良いお年を。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。

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