readers' voice

励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。

他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。
原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。
こちらのフォームで投稿するか、voice2@systrat.co.jp へお送り下さい。

この色は皆さんの声 (お返事付) この色は皆さんへのご意見です
この色は皆さんの声 (お返事なし)

「いつも少年の心」は、時にはアダになる【アサヒビール】
  99.2.1 掲載【その8】

 <ひでおさん> 【ネガティブを助長する「ウォーター」】

        「」99.8.11

昔の記事に反応して恐縮なのですが、ビアウォーターには少し思いがあるので、一言だけ。
 私は、この商品を宣伝(もちろん、きちんと見ていない98%の人です・・・)、ラベル等を見て思わず買ってしまいました。
そのときは、ウォーターが水っぽいとは感じていませんでした。
ただ、飲んでみた感想は、「薄い」の一言でした。
味について、どうこう言う場ではないのですが、このときに私が感じたのは、「そっか、ビアウォーターっていう名前だから薄いのは当たり前か」ということでした。
 以後、私は飲んでませんし、友人にもその当時、「水っぽいよ」と言いふらしていました。
 私の言いたいことは、「ウォーター」という響きは、一度消費者が持ったネガティブな印象を助長する可能性があるのではないか。ということです。
友人に旨くないことを説明するときも、「水っぽい」の一言ですみますから。
昔の話で恐縮ですが、暑くて職場でビールを飲みたいのでつい書いてしまいました・・・。
 それでは、また。いつかみなさんと美味しいビールが飲めるとうれしいですね。


【お返事】

ひでおさんのお返事については、私がコメントするより、そのまま掲載させていただいた方が良いので、そのようにさせて頂きます。

 <profitさん> 【流通の面白さと企業戦略の行動パターンの解釈】

        「かなりおもしろい」99.5.05

面白いです。自分では気づかなかったことが書いてあり、特に流通の面白さと企業戦略の行動パターンの解釈なんかが金融分野にも通じるところがあり、とても勉強になりました。


【お返事】

ありがとうございます。
どういう点が類似していると考えていらっしゃるのかが分かりませんので、これ以上のコメントはできませんが、意外に業界共通で学べることは多いものです (だから、マーケティングという一般科学なのですが (笑))。
私の記事はテーマを設定してはいますが、そういった汎用的な視点を意図的に散りばめてありますので、profitさんのように置き換えて考えると、得することが多いと思います。

 <関さん> 【続・あ、今モルツのCMを見ました。これは規格ですね】

       「ややおもしろい」99.3.02

【関連の「声」】

 <関さん> 【あ、今モルツのCMを見ました。これは規格ですね】

> 感覚では、身近な話題なだけに評価は高いような気がします。

そうなんですか。正直なところ私は、(昔あれだけ大騒ぎしてたのに)「アサヒってトップじゃなかったの?」と思っていましたので、アサヒがトップになったと聞いて「えっ?」と思っていました。どんな年齢層の方が読まれているのか、とかレスポンス率なども解ったら、面白いかなって言う気がします。確か今3000人ぐらいの読者の方がいらっしゃるんですよね。
でもそこまでしてると手間がかかってしょうがないですね。

> イメージ = エッセンスです。

なるほどそうなんですね。と言うことは、規格からエッセンスまで一気に行ってしまったのが失敗、ということですね。
では、ベネフィットに移っていればどうなったんでしょう?
あるいはまだまだ規格で組み立てて行くべきだったんでしょうか?
しかしアサヒ、よく助かってますよね。すごい。確かにどうなるのか楽しみですね。でも淡麗も一回飲んでみようかな。(笑)

しかし、CMでも色々よく見てると、何を狙って作ったのかよくわからない物がいっぱいありますね。CM自体は面白いけど、だからって商品買う気には、ならないよなって言うのも。なかなか面白いです。

ところで、友人に見せたんですが、とっても面白いし、これを無料でしてるなんて凄いと言ってました。私も本当にそう思います。読者の声も凄いですね。あれだけの返事を見て一つ一つ返答されるんですから。でも次の読者の声、結構沢山ありそうですね。

何なら「いつも少年の心」の分だけ、早く出すってのはどうでしょう?スクウェアの分と「いつも少年の心」の残りが一緒になると、結構沢山ありそうな気がするんですが。3/1の記事の代わりって事で。すいません、余計な事かもしれませんが。

ああっ、また長くなってしまいました(笑)。うーん、私はどうもあんまりしゃべらない代わりに、文章を長々書いてしまうタイプなもので。このへんで切り上げます。他の記事の感想も早く出していきたいと思います(何時になるか判りませんが)。


【お返事】

>どんな年齢層の方が読まれているのか、とかレスポンス率
>なども解ったら、面白いかなって言う気がします。確か今3000人
>ぐらいの読者の方がいらっしゃるんですよね。

読者プロフィールをお願いしていて、大まかなところは分かっていますが、それでも約5000人の読者のうち、レスポンスは150人くらいですから、明確なラインは引きにくいんです。また、毎回の記事のレスポンスも30-50人程度ですから、それをベースに判断するのは危険かな、と思っています。

>なるほどそうなんですね。と言うことは、規格からエッセンスまで
>一気に行ってしまったのが失敗、ということですね。

そのとおりです。

>では、ベネフィットに移っていればどうなったんでしょう?
>あるいはまだまだ規格で組み立てて行くべきだったんでしょうか?

その判断はデータを見れば分かりますが、感覚で言えばベネフィットに移行しても良いタイミングのハズです。いや、他の競合ブランドのことを考えると、一歩先にベネフィットに移行すべきでしょう。

>しかしアサヒ、よく助かってますよね。すごい。確かにどうなるの
>か楽しみですね。でも淡麗も一回飲んでみようかな。(笑)

話題に乗るとトライアルが上がる見本ですね (笑)
ビールって、そういう気軽な存在でもあるのです。

>しかし、CMでも色々よく見てると、何を狙って作ったのかよく
>わからない物がいっぱいありますね。CM自体は面白いけど、だ
>からって商品買う気には、ならないよなって言うのも。なかなか
>面白いです。

はい。以前、ご協力いただいたアンケートの広告データを使って、そのあたりをテーマにした記事を書こうと思っています。が、何せ数カ月も本業がばたばたしていたので、思うに任せずすみません。

>ところで、友人に見せたんですが、とっても面白いし、これを無
>料でしてるなんて凄いと言ってました。私も本当にそう思います。

ありがとうございます。
もうすでに、シストラットのビジネスではなく、私の趣味と化しているので気になりません (笑)

>プなもので。このへんで切り上げます。他の記事の感想も早く出
>していきたいと思います(何時になるか判りませんが)。

お待ちしています。
今なら、いつものペースでお返事ができそうです。

 <しょうすけさん> 【続・ビアウォーターとラガーライトは?】

           「ややおもしろい」99.3.01

【関連の「声」】

 <しょうすけさん> 【ビアウォーターとラガーライトは?】

さっと一読したところで、ラガーライトについては、ちょっと目からうろこの部分がありました。
保守派は多いのですね。しかも彼らは命令される方が落ち着くのですね。ここのところを完全に見落としていました。

>と称されていますが、味は保守的かも知れませんが、先進層あるいは準先進層だ
>と思っています。

うむむ。先進層であろうと思いつづけていながら、そこから抜け出せない保守層だと自分を判断していたのですが、そのあがきが功を奏してか、勤務環境の進歩のせいか、インターネット、メールについては社内でも先進層になっています。

>インターネットの普及率はまだ10%程度です。この世界に関して言えば十分に
>先進的な存在です。

まだ10%なのですね。
早くこの数字自体を増やさないと、日本は危ないのではないかなどと危惧を抱いてしまっています。これはホームページで紹介頂いた知恵市場や経営コンサルタント太田さんのHPを見ながら切に感じています。
日本人は、自分の入手した情報をなかなか公開しないし、情報の共有が出来ないバックグラウンドがあるようで、そこらへんがネックになっているのではと感じています。

とりあえず、私が出来ること・・・
見識の有る友人に、このメールマガジンを宣伝することあたりから始めましょうか。

ビールの王道について、もやもやがすっきりしました。
また、誤字について揚げ足を取るようなコメントで失礼しました。

先週末、泊まり出でかける機会があり、ラガー、ラガーライト、スーパードライ、ビアウォーター、モルツを飲み比べるぞっと買いこんでビアウォーターから始めました
はじめた順番がよかったのか、酒屋でも大人気の札が貼ってあったせいか、感想は、水ですが、バドワイザーに近い、すっきりした、味のしないビールでした。味がしないくせに、風呂上がりもあいまって、非常に好感度高しです。
ラガーライトは、なにか、本来のビールにあるべきボディーが抜けている感じ。
これらの後に飲んだせいか、ラガーがやっぱりこれがビールだと言う感じです。
スーパードライに到っては、もう、味なんて関係ね−やってな具合になり、モルツは空けもせず、ワインに走っていました。

こんなんじゃ、感想にもなりゃしないって・・・
その通りです。
ただのギャグとして受け取ってください。

失礼致しました。


【お返事】

>うむむ。先進層であろうと思いつづけていながら、そこから抜け出せない保守層だ
>と自分を判断していたのですが、そのあがきが功を奏してか、勤務環境の進歩のせ
>いか、インターネット、メールについては社内でも先進層になっています。

素晴らしいことです。
気がついていたら先進層になっていた、なんて理想的ではないですか。

>日本人は、自分の入手した情報をなかなか公開しないし、情報の共有が出来ないバ
>ックグラウンドがあるようで、そこらへんがネックになっているのではと感じてい

日本人は、独創的なアイデアなどをパクるのが得意ですから (笑)、情報の公開をすると「実際に」損をしますもの (笑)
そういう意味では、「私はこう見る」でいろいろと考え方を無料公開しているのですが、それについて心配を頂くことも多いです。
「営業ツールとしては最高ですね」と言われることもありますが、実際に仕事になったことはありませんから、シストラットとしては完全に赤字です (笑)
もともと、これで儲けようなんて気はありませんので、まったく気にしていませんが。

>とりあえず、私が出来ること・・・
>見識の有る友人に、このメールマガジンを宣伝することあたりから始めましょうか

ありがとうございます。
これは嬉しいです。

--------------------------------------

>スーパードライに到っては、もう、味なんて関係ね−やってな具合になり、
>モルツは空けもせず、ワインに走っていました。

私がお酒のメーカーに就職しなかったのもそれが理由です。
いつも酔っぱらっては仕事にならない、と (笑)
話によると、お酒メーカーの人たちはお酒が強いのは当然ですが、けっこう肝臓をやられている方も多いそうです。大変ですよね。

逆に、ゲームメーカーの仕事をやらないのも、仕事よりもゲームにはまってしまう自分が簡単に想像できてしまうからですが (笑)

 <電気屋さん> 【続・サントリーがうまくいかないのは何故】

        「????」99.2.26

【関連の「声」】

 <電気屋さん>  【サントリーがうまくいかないのは何故】

サントリーに関する分析ありがとうございます。
そうですか、コマーシャルは面白くても業績にはつながっていないのですか。勉強不足でした。

> そういう観点から見ると、「なぜサントリーがうまくいかないのか」という疑問は
> ントリーを過大評価していることが良く分かると思います。

これは、「なぜサントリーがうまくいくのか(いくわけがない)」と訂正します。(笑)

ご指摘の通りだとすると、今のままのサントリーでは、近い将来あるいは既に、トップ企業ではなくなるということになりますね。もっとも、サントリーが無くなっても私には何の不都合もありませんが。(おもしろCMが、一つ減るぐらい?)

でも私が現在困っているのは、スーパー、酒店でビールを除いた洋酒類でサントリー商品以外置いてない店が多くある、ということです。
特にニッカ製品(シングルモルト・ウィスキー、シードルなど)がいつも行っているスーパーには有りません。
この辺は、販売店が消費者ニーズをうまくつかめていない、ということになるのでしょうか?
ブランド(知名度)にだけこだわって、個々の商品の善し悪しを見極める力に欠けているということでしょうか?

私としては、そういう提案力のある販売店を望んでいます。
近所にあるそういうお店は、『成城石井』、『ナチュラルハウス』です。
通販では、『カタログハウス』です。
これらの店名を並べてみると、どうも販売者が『生産者寄り』であるか『消費者寄り』であるかがポイントのような気がしてきました。
これからは、『消費者寄り』の生産者、販売者が生き残っていく時代だと思います。


【お返事】

>ご指摘の通りだとすると、今のままのサントリーでは、近い将来
>あるいは既に、トップ企業ではなくなるということになりますね。
>もっとも、サントリーが無くなっても私には何の不都合もありま
>せんが。(おもしろCMが、一つ減るぐらい?)

いえ、ちょっと誤解がありそうですので、注釈しますと、サントリーは洋酒業界ではトップのままでしょう。正直言って、輸入洋酒メーカーも大したマーケティングをしていませんから。ただ、洋酒そのもの (ウィスキー) が低迷したままになるだろう、ということです。

>でも私が現在困っているのは、スーパー、酒店でビールを除いた
>洋酒類でサントリー商品以外置いてない店が多くある、というこ
>とです。

>この辺は、販売店が消費者ニーズをうまくつかめていない、とい
>うことになるのでしょうか?

そうです。
また、メーカー (サントリー) のセールスの力が強大すぎる、というのも大きいです。また、ニッカがそれを跳ね返すだけのヒット商品を作っていないという側面もあります。
販売店もバカではありませんから、スーパードライのようにきっちりとヒットを出せば、店頭に置くようになるし、置かざるをえないのです。
要は、それぞれのパワーバランスを崩すだけの要因がない、ということなんです。

>これからは、『消費者寄り』の生産者、販売者が生き残っていく
>時代だと思います。

同感です。
そのために、生活者の視点が必要になるのだと思います。

 <神戸のキースさん> 【アルコール大好き人間の私には、非常に身近な話題】

           「????」99.2.21

いつも楽しく読ませてもらってます。神戸のキースです。
アサヒビールとスクエアの記事、楽しかったです。
どの記事も、私にとっては、”物の見方”というか”切り口”みたいなものが違っていて大変楽しいですね。
さて、以下の質問をさせて下さい。

(1)アサヒビールの記事(2月1日号)
アルコール大好き人間の私には、非常に身近な話題でめちゃめちゃおもしろかったです。

I. キリンがラガーの味を数年前に全面改良しましたよね。
そのことは、ラガーのブランド低下には影響しませんでしたか?
(私は、味が物足りなくなったと感じています。私は、『ラガーは苦味だ』と思っていたのですが、これが男性酒飲みに受けなかったと思ってました。)

II. 私が小学生の頃(20年程度前)、外食時には、おやじがキリン派でラガーを飲みたいにもかかわらず、アサヒ等しか置いておらず、『キリンはシェアが大きいから大量購入しても割引をしない。
アサヒ等は割引するから、飲食店はキリンを置いてないんや。』と言っていたと記憶しています。飲食店等への卸の実体はどうなのでしょうか?
すなわち、個人消費者相手ではなく、飲食店や酒屋さん等法人営業はどうなっているのか?
また、ビールのような消費財でも法人営業如何で業績が変わってくることがあるのでしょうか?

→これに関連して、日立の記事について
 家電製品の不振は消費財として説明できると思いますが、日立の場合、売り上げの大半は重電部門の産業財だと思われます。そうなってくると、対法人としてのマーケティングという切り口からの説明が重要になってくるのではないでしょうか。まあ、日立の場合、殿様商売というか危機意識の欠如が最大の問題だったと考えることができるとは思いますが。

III. サントリーはビール部門がダメですよね。しかし、サントリーはウイスキーやジュースといったビール以外のドリンク類は強いと思います。宣伝もカクテルバーの『愛だろ愛』等非常に上手いと思いますが、どうしてビールはなかなか成果を出せないのでしょうか?

【注】スクウェアはスクウェアの項目をご覧下さい (シストラット河瀬)


【お返事】

ビールとスクウェアの記事は回答を分けますね。

>I. キリンがラガーの味を数年前に全面改良しましたよね。
>そのことは、ラガーのブランド低下には影響しませんでしたか?

2つの問題があったのではないかと考えています。
1つはご指摘の「味」の問題。苦みがなくなった分飲みやすくなったけど、物足りないという声をよく聞きます。

もうひとつは、マーケティングに密接に繋がっているのですが、「生」にしてしまいましたよね。あれは、ラガーの愛飲者にとっては「キリンはポリシーがない」と嫌われ、生愛好者には「ラガーの生なんて」と敬遠された。良くある失敗パターンです。流入と流出のバランスを崩してしまった。おまけに不信感までついてしまった。

特に、ラガー愛飲者は程度の差こそあれ、スーパードライ非愛好者ですから、ある意味「頑固者」です。その相手に優柔不断なところを見せてしまった。
もちろん、その変更によって新しいユーザーが来ることを願っていたのでしょうが、計算が違ったわけです。
味を変えること自体はマーケティングの失敗ではありません。ただ、その結果を読み間違えたのがキリンの失敗です。

>いたと記憶しています。飲食店等への卸の実体はどうなのでしょうか?

この点については詳しくありません。ごめんなさい。
ただ、20年前なら十分に考えられます。
また、弱者がマージン幅を大きくして流通に乗せるのは、薬品業界が顕著ですが、大抵

>すなわち、個人消費者相手ではなく、飲食店や酒屋さん等法人営業はどうなっている
>のか?
>また、ビールのような消費財でも法人営業如何で業績が変わってくることがあるので
>しょうか?

酒の場合は、法人営業もさることながら、業務用の存在が大きいです。
ビンではなくタルで納入する分です。これ専門の営業チームはしっかり各ビール会社に存在します。もちろん、サントリー等の洋酒メーカーもそうです。
ちなみに、洋酒業界は
●ギフト → 業務店 → 家庭
と浸透していく順番が違います。
------------------------
>→これに関連して、日立の記事について
>のマーケティングという切り口からの説明が重要になってくるのではないでしょ
>うか。まあ、日立の場合、殿様商売というか危機意識の欠如が最大の問題だった
>と考えることができるとは思いますが。

はい。そのとおりです。
日立の赤字は家電部門ではなく、産業部門が直接の原因です。
でも、「私はこう見る」のスタンスは、そういった直接的な原因追究ではなく、そこに流れている「生活者を見る目」をベースとしたマーケティングの見方が足りない、という点であり、それは、家電も産業部門も同じです。だったら、読者に身近でない産業部門をテーマにするより、家電部門をわかりやすく説明した方がよい、と考えました。

ごめんなさい。産業剤にご興味のあるキースさんのご期待に添えなくて。
------------------------
>III. サントリーはビール部門がダメですよね。しかし、サントリーはウイスキーや
>ジュースといったビール以外のドリンク類は強いと思います。宣伝もカクテル
>バーの『愛だろ愛』等非常に上手いと思いますが、どうしてビールはなかなか成
>果を出せないのでしょうか?

他の方から同様の質問がありました。
まず、サントリーのウィスキー部門は他の清涼飲料水部門と同様ではない、というのが私の見方です。つまり、ウィスキー市場ではまだ1位の座を保っていますが、ウィスキー自体が散々なのです。これは、75%を占めるサントリーの責任です。

ジュースを代表とする清涼飲料水部門は、戦略というより商品開発の妙味です。自分のポジションを考えて手を打つのが戦略だとすると、ウーロン茶にしても CC レモンにしても単発の商品開発のうまさや市場参入のスピードがヒットのメインです。
また、ワイン部門は、ワイン自体が伸びているので、「サントリーだけ」が勝っているわけではありません。
だから、サントリーは過大評価されている、というのが私の見方です。

一方、ビールは商品開発単発の余地が少ない市場です。
というのも、清涼飲料水よりも味の幅が少ない、発砲なので微妙な味の違いを吸収してしまう、というところから、広告のおもしろさや話題性だけでは売れないのです。
最後に流通の問題が大きくあります。ビールの問屋は専売制です。運良く、アサヒがサントリーに母屋を貸しましたが、所詮、当時10%のシェアのアサヒの流通ですから、数も力も足りません。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。

お名前      
電子メールアドレス
誰に対してのご意見かを明記して下さい

ご意見・コメント

「いつも少年の心」だけのメニューに戻る

【読者の声・その7】へ行く

【読者の声・その9】へ行く

main menu menu