readers' voice

読者の声 : 99.2.8号 (5/7)

励ましや、おしかりの言葉、ありがとうございます。

他の読者の方々の中にも、同じご意見を持った方がいらっしゃるかも知れません。自分の考えをまとめるための参考になる場合もあります。だから、「読者の声」は大事にしたいと考えています。
原則として、原文を掲載しています。新しい声から順番にご紹介しています。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。
こちらのフォームで投稿するか、voice2@systrat.co.jp へお送り下さい。

この色は皆さんの声 (お返事付) この色は皆さんへのご意見です
この色は皆さんの声 (お返事なし)

人生得する 「パーソナル・アイデンティティ」 98.12.1 掲載

 <匿名さん> 【第2第3弾期待します】

        「かなりおもしろい」99.1.26

広告代理店に勤めているものですが、アドコンなどのセミナーなど行っていますが、セミナーでは仕事の仕法や、進め方などはいろいろ勉強会などで、又 自分自身のことは自己啓発などのセミナーなどの研修ですが、その2つを合わせた感じが致しました。第2弾3段期待致します。楽しみにします。

懲りないマルチメディア幻想【ドリームキャスト】 98.6.15 掲載

 <匿名さん> 【任天堂やアップルも読みたい】

        「かなりおもしろい」99.1.20

なぜ、セガが今ひとつ好きになれないのかがよく解ったような気がいたします。任天堂やアップルについても記事を書いていただけると嬉しいのですが。(もうすでにお書きになっていたらすいません)

 カジュアル・フード文化と女性【牛丼と定食とちょっと菓子】
  98.12.15 掲載

 <タカハシさん> 【たばこと食品は違います】

          「???」99.1.18

【関連の「声」】

<匿名さん>【女子への目に見えない「圧力」は時に息苦しくなるほど】

決して、匿名さんのご意見を否定するわけではありません。

タバコと他の食品とは、同じ場所で食べる(吸う)ことによって、他人に迷惑がかかるかどうかという点で、大きく異なると考えています。
例えそれが男であろうが、女であろうが、歩きながら喫煙している人間を見ると非常に腹が立ちますし、また、駅のホームの喫煙コーナー以外での喫煙者にはもっと腹が立ちます(個人的な感情ですね)。

社内禁煙のオフィスで、妊婦が出席している会議中に平然と喫煙する上司の命令には従いたくありません。また、彼の言うことにもまず疑問符をつけてしまいます(これも個人的な感情ですね)。
上記の感想は個人的な感情ですが、そう感じる方は必ず居るはずです。

食品の匂いというのはありますが、それが他人に害を与えることは検証さえされていませんから、同じにおいでもかがされる方の感情は異なります。
確か、タバコの場合は、伏流煙とかでずいぶん議論されていたかと記憶しています。

ちなみに、私も元喫煙者です。元喫煙者の方がタバコの匂いには敏感で、忌み嫌うようになる傾向にあるようです。

イメージ要因を考える際に、この差を認識した上で他の商品との差を論じるのはいいでしょう。
しかし、食品とタバコを同列に論じることには抵抗を感じます。
健康やスタイルに敏感な若い女性に最近喫煙が増えているのはどうも理解に苦しむところがあり・・・

ましてや、胎児に与える影響を考えると・・・。
だって、男はしたくたって、妊娠できないんですよ。
私にとっては非常にうらやましいことなのです。
子孫繁栄に対して、反対方向の流れがあるのでしょうか。

ご一考下さい。


【お返事】

たばこというテーマは微妙ですから、ここではあまり触れないようにしたいと思います。
特に、私が1日120本 (6箱) も吸うヘビースモーカーで、独立した理由の一つが「自由にたばこを吸いたい」から、というのも大いにあります (笑)

今回の匿名さんの場合は、たばこの他人に対する問題、というより、女性に対するものの見方の一例としてあげたものですから、そういった観点から見ていただけると良いのではないか、と思います (うーん。喫煙者として個人的感情が出ているかも知れませんが (笑))


【お返事】

了解致しました。

ただ、森さん、お体にお気をつけ下さい。


【お返事】

2つの意味で、ありがとうございます、と言わせて下さい。

 <匿名さん> 【吉野屋の高級牛丼屋】

        「かなりおもしろい」99.1.17

吉野屋の高級牛丼屋の話は、たいへん興味深い話でした(^_^)


【お返事】

実際に何回か行ったことがありますが、普通の吉野屋とは似ても似つかない味で、がっかりしたものです。肉が高級だとはいっても、神戸牛でもないし中途半端な質なので、返ってまずいのです (笑)

 <moritaさん> 【心理分析が非常におもしろい】

        「かなりおもしろい」99.1.15

普通の評価記事の場合は、客観的データが割と重視されているものが多いのですが、貴メールマガジンは、データ+その現象の起こっている背景と、その心理分析が非常におもしろいと思います。

現象 → それを起こしている社会分析 → 現代人すべてがどこかに抱えている心、という文体が、読んでいて刺激を感じるのかなぁ・・・。


【お返事】

ありがとうございます。
それがこのメールマガジンの差別化ポイントでもあります。
通常の業務でも、こういった分析をしなければ戦略が立てられないので、シストラットとしては当たり前のアプローチでもあるのです。

>現象 → それを起こしている社会分析 → 現代人すべてがどこかに抱えている心、>という文体が、読んでいて刺激を感じるのかなぁ・・・。

ご指摘のとおり、テーマ選びにはこれを意識しています。
通常のプロジェクトの場合は、与えられたテーマ (クライアントが抱える問題意識) がありますから、それを与件としてプロジェクトを進めますが、メールマガジンの場合はそういう制限がないので、優先的にピックアップするようにしています。

 <rasheanさん> 【華原朋美=樺原ともみ】

        「????」99.1.11

>華原朋美説の方が2通、小室ファミリーの樺原ともみ説が1通です。

おそらく多くの方が指摘されているかもしれませんが、華原朋美=樺原ともみ(誤記)です。(同一人物です)

気になったので指摘させてもらいます。
(本文とは関係なくすみません。)
私も華原朋美説が有力だと思います。(TVで見ましたので)

ちなみに小室哲也は小室哲哉です。
(この件も指摘させてもらいます。)


【お返事】

失礼いたしました。
そうではないかとも思ったのですが、確認するすべがなかったので、別人物として扱ってしまいました。ご指摘ありがとうございます。

>ちなみに小室哲也は小室哲哉です。

ごめんなさい。私のミスでした。
修正すると代えってこのコメントがややこしくなるので、ホームページはそのままにいたします。ご了承下さい。

 <シンさん> 【改めて今までかなり押さえられてた、と認識できました】

        「????」99.1.8

【関連の「声」】

 <みどりさん> 【身に覚えあります】

 <匿名さん> 【女子への目に見えない「圧力」は時に息苦しくなるほど】

あけましておめでとうございます

「よしぎゅう」で、朝定が気になるという意見がありましたね。
私も同感です。朝から栄養抜群、元気もりもりって感じで。
特に一人暮らしの人にはとっても有り難いメニューだと思います。
それは男性も女性も同じではないかと思います。

一人暮らしの女性が、バランスよくご飯作ってるか、小食かなんて、幻想です(笑)
ドラマかなんかの影響ですかねぇ?
カップ麺ばかすか食べてたし、冷蔵庫で卵を2年くらいほったらかしの人もいたし(割ってみたらすごかった、冷蔵庫あっても使ってない証拠)外食オンリーも当然いました。ちゃんとしてる人なんて、いたっけなぁ〜?
それは私を含めた周りの女の子が特殊だったのか!?

「朝マック」(大阪でも朝マクドとは言わないなぁ・・・)も、時々無性に食べたくなります。マフィンが好きなんです〜。

ですが、出社前に早起きしてまで行こうとは思わないし、休日は昼過ぎまで寝てるので、なかなかありつけませんね(^^;)
通常メニューにして欲しいもんですが、作るときの手間とかを考えたら、回転させたい昼時には店側としては牛丼一本に絞る方が良いのでしょうね。

でも、大学生とか、一人暮らしの人をターゲットにして違う時間帯で定食を作ったら、面白い結果になるとおもうけどなぁ・・・
っていうか、個人的に作って欲しいとおもうだけなんですが。

読者からの反応が遅かったそうですが、女性の反応は良かったとのこと。
男性にとってはどうでも良い話題だったのかもしれませんね。
でも、女性にとって肩の力を抜いて思うがままに食事を出来る場所が増えたことは、とってもうれしいし、改めて今までかなり押さえられてた事があったんだな、って認識もできましたから私にとってはものすごくプラスになりましたよ。

昨日テレビで「2000年問題」の特集をやっていました。
下二桁で認識してるので、とりあえず50より下だったら2000年と認識するようプログラムし直しているという下りで

私「2050年以降はどうするんだろう?」

彼(職業SE)「そのころはもうこんなコンピューター使ってないよ。

        今から50年前を考えたらわかるやろ?」

という回答を得て納得しました。
でも、たとえ4桁で認識させたとして9999年は5桁に対応させるんでしょうかね?西暦いちまんねん・・・
そのころまで人類はいないから大丈夫とか・・・?(笑)
そのころのパソコンって一体・・・!?


【お返事】

>私も同感です。朝から栄養抜群、元気もりもりって感じで。

朝食をちゃんと取っている若い人って結構多いです。約80%。
しかも、パン派とごはん派が50:50 (一部、そば、うどん派がいますが)。

>一人暮らしの女性が、バランスよくご飯作ってるか、小食かなんて、幻想です
>(笑)
>ドラマかなんかの影響ですかねぇ?

男性の願望でしょう (笑)
15年前、日記調査で初めて女性の「食」の実態に触れて愕然とした覚えがあります。
「僕ら男と変わんないじゃん」って。
あれから一気に親近感が湧きました (笑)。

>冷蔵庫で卵を2年くらいほったらかしの人もいた
>し(割ってみたらすごかった、冷蔵庫あっても使ってない証拠)

あっ、それで卵がピータンのようになった人もいたらしいです ((c) 「悪妻より愛を込めて」マガジン)。

>それは私を含めた周りの女の子が特殊だったのか!?

いえ、普通です (笑)。
正確に言えば、二極分化の片一方、ということですが。

>でも、大学生とか、一人暮らしの人をターゲットにして違う時間帯で定食を作っ
>たら、面白い結果になるとおもうけどなぁ・・・

朝、早い職場 = 市場・・
朝、遅い職場 = テレビ局、ゲームソフト開発会社、コンサルタント・・

うーん。隙間がなかなか見つからない。やはり大学でしょうか。
24時間営業の大戸屋が支持を集めているのも、それが要因の一つかもしれません。

>男性にとってはどうでも良い話題だったのかもしれませんね。

ピンと来なかった、というのが正解だったような気がします。
女性が、それだけ周囲を気にしている、というのが実感として湧かない方が多かったのでしょう。
もちろん、読み物として魅力不足という、私の力量不足、消化不良が最大の原因です。

>な、って認識もできましたから私にとってはものすごくプラスになりましたよ。

そういって頂けて嬉しいです。
「私はこう見る」の新たな局面を見つけた気がします。

>そのころのパソコンって一体・・・!?

うっ。そこまで来ると、コンサルタントには何も言えません。
「10年後のわが社に対応したい」という要望がたまにあるのですが、その時は冗談でも皮肉でもなく「それなら、SF 作家に依頼して下さい」と言うことがあります。
コンサルタントは5年後を予測することはできますが、10年後となると使う思考回路が違います。

サービス悪けりゃ、命取り 98.11.15 掲載

 <タカハシさん> 【年長者の年少者への接する態度が最近おかしい】

         「?????」99.1.18

【関連の「声」】

<Wendyさん>【暇さえあれば店長に捕まって言わされたものでした】

この記事を読んでいてふと思いついたのですが、近頃、年長者の年少者への教育がおかしくなってきてはいないでしょうか。いや、教育というより、接する態度というべきでしょうか。どうも、年下の人間に対して、甘やかすというか、愛が無いのか、それとも、無関心なのか、放っておく傾向が以前より多くなっている気がします。そんな事件が増えている気がしてなりません。

人間のエネルギー自体が少なくなって、熱意を持って年少者を教える方が居なくなってしまったのでしょうか。だとすると、非常に悲しいことと同時に、自分ではそうならない様努力したいと痛感しております。


【お返事】

>いや、教育というより、接する態度というべきでしょうか。

若い人にどう接したらよいかが分からない、という相談が良く舞い込んできます。
価値観が多様化したことは良いのですが、それを尊重しすぎると相手の土俵でものを考えなければならないので、どう接したらよいか分からない、となるようです。もちろん、自分の価値観を押しつけることはしたくない。だって自分もそうされるといやだから、という感情が一方にあります。
私は教育コンサルタントでも経営コンサルタントでもないので、私見でしかアドバイスできない状態ですが、20年くらい前から確実にそういう方は増えています。

印象的だったのが、ある国鉄時代の JR の駅長さんが定年退職して、その次の日、喫茶店でマスターに「あぁ、これで部下にゴマをすらなくて済むようになる。ほっとした」とつぶやいていたことです。私は単なる客で横で聞いていただけですが、強烈な印象として今でも頭に残っています。

私は昔も今も「自分はこういう考え方だ。だから、賛同しなければ一緒にいなくても良いよ」というタイプでしたので、実感としては分からないところがあります。
企業にいたときは不良社員でしたが、同時に不良上司でもあったのかも知れません (笑)

そういう観点から見ると、タカハシさんと同様、私もアンミラの店長さんは立派な方なのだと思います。

誰がためにデザインはあるか 98.11.1 掲載

 <のりこさん> 【収集家による「死蔵」してもらう事】

        「????」99.1.4

【関連の「声」】

<739163さん> 【収集家の「死蔵」が目的では】

明けましておめでとうございます。初めてお便りします。名前を漢字で見ると弁護士かなんかのようですが、違います(笑)。のりこ、とよみます。

アメリカで勉強してて、日本の消費事情に疎くなってきたのが恐かった時期にこのメールマガジンに出会えて本当によかったです。コンピューター、インターネットとE−mailの普及にも感謝してもしきれないほどで、毎回読んでてああ自分はラッキーだな、と思えるほど楽しませてもらってます。大袈裟かしら。でも、もったいなくて他人には教えたくない、といったらぴんと来てもらえるかな。本当においしいお店は、一人占めしたいのと人気のせいで味が落ちるのがいやで秘密にしてる感じ。

さて、739163さんだけではなく、本文の森さんも含めて当てたコメントですが、

>収集家による「死蔵」してもらう事を目的

というところで、消費者の願望より利益をあがるためのデザインがあるらしい、の違う例として、郵便切手を思い出しました。ほら、普通用の切手って、なんでこんなのなの、ていうくらい悲しーデザインじゃないですか。41円やら63円やら。で、技術力やコストがあわないからからではないのは、標準サイズの記念切手をじゃかじゃかだしてることから自明。奇麗な切手が手に入ったら、思わずシートで買ってしまって、その後もったいなくて使えないのは私だけではないですよね。

アメリカはちょっと違ってて、標準32セント切手は常時いくつかのデザインがあって、それプラス Season Greeting用やら記念切手やらがありますので、日本よりはましな気がします。が、私が本当に必要な奇麗な切手は国内用の32セントではなく、エアメール用の50、60セント。留学生はあのお粗末なデザインに我慢できず(海外や実家に出すときは見ばえをよくしようと思う気持ちが強いから)、数セント損しても奇麗な標準切手を二枚はったり20セントと組み合わせて使う、ていうのが多いです。カナダでもそうだったし、ああ、郵便屋さんにまたはめられてるなー、と思いつつ、奇麗な切手をまとめ買いしたり、二枚攻撃をしているわたしです。

需要のあるデザインを定番にしない、ていうのは、多分切手だけじゃないと思います。服でも電化製品でも、すごく売れる商品が全て無限ではないのは、きっと大きかった人気が落ちたときの在庫処分に困ったり、その様子がほかの商品やブランドのイメージ悪化につながるよりは、消費者を耐えず不満にしておいて新商品で購買意欲を刺激したいからなんでしょうね。あと、定番が強い構造にすると、デザイナーがあれこれ試せなかったり職にあぶれたりするのでは。機能の組み合わせでも、完璧な定番(安い、長持ち、使いやすく便利)をずっとのさばらすよりは、わかっていながらいまいち系の品も製造して、人気商品を引き立てたり、プレミアム効果をつけているのでは、と思っています。限定商品のように。この辺はブランド戦略のほかに、産業全体の利益をねらって製造ラインのほうでそういう公式ができあがっているんじゃないか、と思うのですが、いかがでしょう。経済の発展のために、いろんな商品をできるだけ多く、いい値段で売る“最大多数の最大利益”理論が働いている気がしてならないのです。

日本の商品なんて、特にそんな感じが昔からしてました。ドイツやアメリカの定番デザインや商品が多いのに比べ、日本の商品は付加価値と称して小手先の変わったものが続々と登場しては消えていくスピードが速い気がします。技術的に可能な限り完璧な機能の組み合わせで、しかも長持ち、というのを作ったら、日本は強いのに(車とか)、国内ではわざと商品サイクルを短くしてますよね。実家では、父の取引上の関係で、Panasonicの製品で殆どそろえていたときに、常にどの商品にも不満があるよねー、 長く気に入って使ってもらうよりは買わせたいんだよ、Panasonicって、と家族でよく話していたものです。

そう言う私たち日本人消費者の購買パターンや心理が、実は商品内容や品揃えを生み出していることも論じたいのですが(例:車や電化商品をまだ使えるのに買ってしまう)、ここでは玉子かニワトリかの議論になっちゃいますし、とても長いメールなので、ここでやめます。ここで書いたことは自分の勘繰りだけからきてるので、公的な根拠はないのですが、森さんのご意見をいただけたらうれしいです。 そう、むりやりここで私の話を結論づけようとすると、森さんのようにカードの豊富なデザインからくる使いづらさに不満が出るような、質実剛健を求める消費者の心理は、目先だけで「奇麗でしょ、かわいいでしょ、新しいでしょ」のデザインの犠牲だけではなく、産業の利益を求める販売戦略の結果、ということになりました。

この、「きれいでしょ...」の素人っぽい考えは、広告業界や製造関係だけでなく、洗練されてないウェブサイトによくあると思うのですが、これはどう思われますか。森さんがシストラットのサイトで気をつけているように、見易さ(使い勝手)が先行すべきなのに、意味のない配色(しかも見にくい)や余分な機能が多い! 洗練の最高峰は、シンプルでわかりやすく、筋が通ってて(なぜこの配色か、とか)エラーがないことですよね。

今年のますますのご発展をお祈りしつつ、ペン(指?)を置きます。あ、ベストメルマガに一票入れましたから。一番になっても、忙しくても、「私はこう見る」やめないでくださいね。


【お返事】

>のメールマガジンに出会えて本当によかったです。コンピューター、インター
>ネットとE−mailの普及にも感謝してもしきれないほどで、毎回読んでてああ自分

本当に同感です。
私がアメリカにいた頃なんて日本の雑誌すら手に入らず、カリフォルニアで細々と売られている週刊誌が10倍近い価格だったので手が出ない、という状況でした。
良い時代になったものです。

>当においしいお店は、一人占めしたいのと人気のせいで味が落ちるのがいやで秘
>密にしてる感じ。

ありがとうございます。
料理屋さんと違い、読者数によって質が変わることはありませんので、ご安心を (笑)

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>というところで、消費者の願望より利益をあがるためのデザインがあるらしい、
>の違う例として、郵便切手を思い出しました。

そういえば、こういうものの元祖は切手でしたね。
小学生の頃、ちょっと収集したことがあります。

>またはめられてるなー、と思いつつ、奇麗な切手をまとめ買いしたり、二枚攻撃
>をしているわたしです。

そうだったんですか。気がつきませんでした。
まぁ、25年前のバンカラ貧乏学生だった私には、デザインは無縁の世界でしたから、気がつかないのは当然でしたが (笑)

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>需要のあるデザインを定番にしない、ていうのは、多分切手だけじゃないと思い
>ます。

おっしゃりたいことはわかりますが、ファッションと電化製品とでは若干事情が異なると思います。いや、正確にいえば、商品力に占めるデザインの重要度の比率が違うということです。

最近でこそ、素材、肌触りや縫製などデザイン以外の「機能」の比率が高くなったファッションですが、デザインそのものの比率が高いのはご存じのとおりです。このデザインには「見た目がよい、好き」という絶対的基準は当然ありますが、同じデザインを他人が着ているのを街で見かけるのはイヤ、という「希少性」も基本価値として君臨しています。

一時期、DCブランドが華やかだった頃、価格が若干高い理由の1つをメーカーは口を揃えて「同じデザインを (わざと) たくさん作らないから」と言っていました。正に、それが1つの価値だからです。

ですから、定番を作らない、というより、作れない、のです。
「ヴィトンだから」というミーハー・ユーザーは別にして、定番デザインをきっちり守って、デザイン変更を極力長期化させているメーカーは「デザインの目新しさ」だけに頼らないで済むだけの品質に自信があるからです。この傾向はアパレルよりバッグなどの小物メーカーに多いのも事実ですが。

一方、家電の場合は、基本機能があり、デザインはその付加機能です。
エアコンなら「あったかく、涼しくを経済的に」、テレビなら「現場感の再生」という、その商品でなければ実現できない機能があって、その上でデザインがあります。しかも、家電のようなものの場合は、機能的な観点でのデザインと感性的な観点でのデザインという2つの側面がありますので、話がややこしくなります。

機能的デザインとは、最近ヒットしている「平面ブラウン管」や、奥行きの狭さ、リモコンのボタンの大きさや数など、「使い勝手」をサポートするためのデザインです。感性的デザインは、使わないときでも邪魔にならないインテリア性などです。
従って、極端に言えば家電製品の場合は「定番にしようがしまいがどうでも良い」とメーカー (のデザインナー以外) が考えている、ということです。

記事のテーマのプリペイドカードはどちらかと言えば後者に当たります。
が、取り出しやすさ、認識のしやすさ、となると、上記いずれのカテゴリーにも入らなくなってしまいます。

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>大きかった人気が落ちたときの在庫処分に困ったり、その様子がほかの商品やブ
>ランドのイメージ悪化につながるよりは、消費者を耐えず不満にしておいて新商
>品で購買意欲を刺激したいからなんでしょうね。

えっと、バブルの頃ならそうでしょうが、今のメーカーにはそんな余裕はないでしょう (笑)。人気が上がった頃のことを考えるより前に、人気を上げることの方が優先します。ただ、デザインに時系列の記号がついてしまうようなファッションの場合は、「売れ残り」という問題は大きいです。

>あと、定番が強い構造にする
>と、デザイナーがあれこれ試せなかったり職にあぶれたりするのでは。

これは正しいです (笑)
そうでなくても、最近はデザイナーに対する環境は厳しくなっていますが。

>すよりは、わかっていながらいまいち系の品も製造して、人気商品を引き立てた
>り、プレミアム効果をつけているのでは、と思っています。

プレミアム効果は別にして、引き立て役という効果はあります。
口紅などの化粧品が典型ですが、売れる色を3色しか陳列していない場合と、売れない色7色を含めて10色を陳列する場合とで、その3色の売上が変わるのです。
ただ、これについても、売り場面積が限られてきますので、最近のメーカーは「そんな余裕がない」というのが本音でしょう。

>この辺はブランド戦略のほかに、産業全体の利益をねらって製造ラインのほうで
>そういう公式ができあがっているんじゃないか、と思うのですが、いかがでしょ

のりこさんの観察は正しいと思います。
その「供給側の論理」で市場が動く時代は終わっていますから、その公式が機能するか、となると、「否」が正解となると思いますが。

>技術的に
>可能な限り完璧な機能の組み合わせで、しかも長持ち、というのを作ったら、日
>本は強いのに(車とか)、国内ではわざと商品サイクルを短くしてますよね。

クルマだってそうです (笑)

>ここでは玉子かニワトリかの議論になっちゃいますし、

そろそろ、生活者も「目新しさ」で踊る時代ではなくなってきていますから、「玉子かニワトリかの議論」にはならなくて済みそうです。特に、今の10代は「新製品」だけでは完全に踊らなくなっています (別な流行りには踊りますが (笑))。

今回の不況は、そういう意味でも、今までの垢を出す時期なのではないかと考えています。
生活者の成熟度が上がれば上がるほど、ヨーロッパ系の商品開発 (つまり、良いものはそのまま残しつつ、場合によってはデザインも定番にして) になると思いますし、日本の生活者も確実に成熟してきています (「完全」ではありません。念のため (笑))

>しょ」のデザインの犠牲だけではなく、産業の利益を求める販売戦略の結果、と
>いうことになりました。

大事なのは、そういった価値観を持つ生活者をメーカーは無視できなくなってしまった、ということです。正確には「無視できない状態になっている (メーカーが気がつこうがつくまいが)」という表現ですが。

だから、カードのデザインにしても、「収集家による利益」が大事なのか「機能としてのデザイン」の追求が大事なのか、の2者択一の議論ではなく、「機能としてのデザイン」を忘れてはいけない、という平衡感覚、あるいは、クラスタ感覚なんだと思います。

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>れますか。森さんがシストラットのサイトで気をつけているように、見易さ(使
>い勝手)が先行すべきなのに、

この点について、ここで言及するのは勇気がいりますが (笑)、まったく同感です。
1つには、クライアントが納得しない、ということもあるのでしょう。つまり、幾ら見やすくて早くても、金を出すところが「こんな地味なのはイヤ」と言ってしまえば、デザイナーも反抗できない。

ウェブデザインをする会社もプレゼンはノートパソコンでやったりするから、アクセススピードなんて関係ないし、見栄えがよい方が受けがよいので、どんどん余計なものが増える。

シストラットのページデザインが良いかどうかは別にして (ある HP 評価グループに評価して貰ったら、デザインは10点満点で6点、表示速度は3点という厳しい評価でした (笑))、ベースとなるページは全部私が作り、サムタイムライトをデザインしたデザイナーにチェックして貰いましたから、そういう問題はありません。

>あ、ベストメ
>ルマガに一票入れましたから。一番になっても、忙しくても、「私はこう見る」
>やめないでくださいね。

ありがとうございます。
大丈夫です。
正月のように、ときどきお休みを頂くことはあるかも知れませんが、ずっと続けていきますので、ご安心下さい。

それぞれの方々へのご意見もお待ちしています。

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